女性に限らず人間のセリフには言葉通りの意味と別に裏に含まれた意味を持つ場合が有り、判断が難しい物も存在します。

言葉を額面通りに受け取って失敗する場合も多々有り、仕事上でも深く考えないと足をはねられる事も少なく有りません。特に女性の場合は基本的に受け身であり、自分の方から積極的に恋愛に進む人の割合は少なく、男性側から言って来るのを待つケースが殆どです。

自分から行動した結果こうなったと言う責任を取る事を避けて、他の何かの所為にしようとするのが常で、逆に言えば、その何かを作ってあげれば恋愛に持ち込み易いとも言えるのです。そんな女性の言葉の本音・裏の意味を考えてみます。

1.「良い人ね。」や「優しい人ね。」

肯定している様な言葉ですが、これを肯定と取るのは大間違いです。

良い人ねの前には「どうでも」が付いている事が多く、「どうでも」を口にしないだけの場合が多々有ります。結果的には「どうでもいい人」なのです。

自分に都合良くして貰って、その恩恵を又受けたいだけで、相手に対して特別の感情を抱いている訳では無いのです。何かをしてあげた時のお礼みたいな物で、少し持ち上げてくれただけです。

優しい人になると同様の意味の他に、自分にだけでなく皆に優しくするのだと言う意味が含まれる場合もあり、その相手にとって自分は特別の存在では無いと言うアピールまで含まれる事があります。

何とも思っていないけど取りあえず社交辞令として持ち上げる時に良く使われます。「良い人ね」と言われた時には、「そうなんだ、良い人だよ、どうでも」と言って笑いを取る事で「面白い人」と言う得点アップを狙ってみるのも一つのテクニックです。

2.「今度ね。」

しょっちゅう耳にする言葉で、「今度飲みに行こうね。」とか通常に使う言葉ですが、昔から言う様に「今度」と「お化け」はでた事が無いのです。

具体的に約束したく無い時に紛らわす意味も込めて使われる事が多く、自分にその気は無いけれど、関係性は崩したく無い場合に使用されます。その気が有れば具体的な日時や場所等の設定が口に上るものです。

スケジュールを調べもしないで、その場だけで言われた場合は、相手がその場しのぎをしたに過ぎないのです。女性得意の嫌われたく無いと言う感情と思わせぶりの代表格の言葉です。

3.「一緒に居ると落ち着く。」等の相性の良さを暗示させる内容。

二人の相性が良いと言うアピールで、一緒に居る事が苦にならないので、安心して二人の時間を過ごす事が出来ると言う意味なのですが、女性のタイプに寄っては、気のおけない友達程度の解釈も含まれます。

恋愛に於いては落ち着くのでなく、ドキドキしなければ恋愛だと感じる事が出来ない女性も多々存在していて、落ち着き切ってしまっても魅力を感じない場合が多いからです。

相手のタイプに寄りますのでその辺の見極めを誤ると痛い目を見る可能性が充分にあります。

4.「貴方が彼氏だったらなぁ。」等の二人が恋人同士の様子を想像させる言葉。

恋愛の対象として見ていて相手にも意識させたいと言う気持ちが働いています。あわよくば相手に告白させて恋愛に持ち込みたいと言う受け身の女性の場合の最大限の積極的アピールと取れます。

勿論ボディランゲージも伴いますので、相手の動きもきちんと確認してみる事も大切です。身体を寄せて来るとか、何処かに触られるなど判り易いメッセージが込められていたらより判断は簡単になります。

他にも共通しますが、目を見て判断する事も大切な要素です。人間も動物の一つなので、目や身体の動きなど言葉以外の情報はきちんと発している物です。

5.「私の事、どう思う?」等の質問をする。

余程のシュチエーションでない限りは、気が有って相手の気持ちを確かめたいと言う気持ちの現れです。

恋愛に於いてこのまま進めて行くのか、相手に気が無ければ他を探すのかと言う決断を下したい時に切羽詰まってここ迄大胆な発言が出ます。

その気が有るのならはっきりと告白すべきシュチエーションで、その気が無ければ断ってあげる事が相手の将来の為になります。

他の場合にも適応しますが、その気が無く断ると言う判断の場合は、友達関係を続ける事も気まずくなり、疎遠になってしまう場合も有りますので、相手の性格によって良い判断をする必要はあります。

ただし、仕事仲間で、その人の仕事の実績において前後を省いた言い方で純粋に仕事上のその人の評価を聞かれたのを勘違いする場合もあり、舞い上がって恋愛と勘違いする若い方も居ますので、注意が必要です。

6.「積極的な男の人って良いよね。」とか「私、恋したら待つ派なんだよね。」等の女性は受け身だとアピールする。

この場合は自分は気持ちが有るけれども、その気が有るのなら引っ張って欲しいと言う気持ちの現れで、出来うる事なら告白して欲しいと伝えている様な物です。

面と向かって言われたらきちんと答えをだしてあげる男らしさも求められています。この状態でズルズル答えを引き延ばすと、他の相手を探し始めてしまいます。決断力が試されている場面なのです。

7.「私、心許していない人と二人きりにはならないの。」等の特別感を与える言葉

貴方は私にとって特別な人だとアピールする事で、相手にとっても自分が特別になりたいと言う願望が含まれています。

ずっと二人きりで居ても良いと言っている訳で、このシュチエーションに持ち込めている段階で、OKサインなのですが、もっと特別として扱って欲しいと言う、次の段階に進む事を暗示させています。

8.「最近、OOさんに言い寄られて困るのよ。」等の別の男性の影をちらつかせる言葉。

如何に自分に魅力が有るかと言う事と、グズグズしていたら他の男性の方に行っちゃうよと言う二面性があります。

完全に恋愛状態に有る場合には本当に困っている場合も考えられますし、仕事上で、本当に困っている場合も有りますので、きちんとした判断は必要です。

現状の二人の関係をしっかりと確認して、気が有りそうなら、相手に早く決断を聞かせて欲しいと言うアピールなのできちんと対応してあげる事が必要です。相手の気持ちが冷めてしまうと恋愛に発展するのは難しくなってしまいます。

9.ストレートに「好きな人いないの?」と質問する。

その答えに自分の名前が出て来る事を期待している場合が多く、言わせる様に仕向ける聞き方をする傾向が強いです。

優柔不断の草食系男子は特に聞かれ易く、告白し易い環境を整えられていると言っても過言ではありません。

若い人同士の場合は判り易い探りの場合が多く、有る程度の年になって来ると、友達がその人の事を好きで探って欲しい等の場合も存在しますし、恋愛対象外の相手で有るけれども、どんな人なのか興味を持っているだけの場合も有りますので、一概には判断出来かねます。

お店等で女の子同士の格付けとして聞かれる場合もあり、自分の店での地位を確認したり、確立したい場合に聞かれたりします。此の様な場合は単なる金づるになってしまう恐れも有りますので答えには注意が必要となります。

10.「もしかして、鈍感？」と問いただされる。

これは女性のジレンマの現れで、流石に自分の気持ちに気付いて欲しい事をアピールしています。

自分の好きと言う感情が相手に伝わっているかどうかを確認したいのと、自分は恋愛に発展したいと言う思いを伝えようとしているシュチエーションです。この状態も長引かせる事によって相手はどんどん冷めて行く直前なので、きちんと結論を出してあげるか、そのまま鈍感なフリで、長い友達関係に入る手段もあります。

断りの結論の場合は友人関係すらも無くなってしまう場合も有りますので、その気が無い場合にずっと鈍感のふりをしてはぐらかして友好な関係を保つと言うやり方です。何も全てが白黒付ける必要は無いのです。

番外編　「別に—。」

これは最高に怖い言葉で、女性が口にするのを聞きたく無い言葉です。

殆どが怒っている時に発せられ、不機嫌極まりない状態です。これを冷たく言い放たれた時は、不機嫌の理由をきちんと解析して誤るなり、解決策を提案する等して修復する必要が有ります。

その日の内に修復は大抵の場合不可能なので、時間を取って、相手が頭をクールダウンしてから行動する方が傷が小さくて済む場合が多いです。

「いや」「ダメ」「ヤメて」「よして」「やめてよ!」「絶対ダメ」等の否定語。

これらの否定語には書いて有る順番通りにNG度が上がって行きます。

昔から「いやよいやよも好きの内」と言う様に、イヤの中には、「今日はいや」とかシュチエーションによって良いかもしれない場合が多く含まれますし、ダメに関しても同様で、状況判断が的確な人ならばすぐに理解出来ます。

条件さえ満たしてしまえば良い場合が多く、時に寄っては相手にでは無く、そんな気分になって居る自分に対する恥じらいからその恥ずかしさに対して発せられる場合もあります。

「いや」と言われたからやめて怒られたなんて人も存在しますので、経験値と状況判断能力が求められます。