このままでは日本が滅びる!若者たちが結婚しない理由とは?
PR 更新日: 2023年02月16日
昨今の日本では、晩婚化や少子化が社会問題となっており、それ以前に結婚しない若者が増えています。それは決して独身の人に対してだけに言えることではなく、カップルでも同じように結婚という選択肢を選ばない人々が増えているのです。
どちらにしても、どのような理由で結婚しない若者が増えているのでしょうか、そして結婚しない理由とは何なのでしょうか。
1.恋人同士の同棲が当たり前にされるようになったから
もともと同棲しているカップルなら結婚したところで状況は変わらないため、なんとなく結婚しないまま同棲しているというケースがあります。
どちらもそのままでいいと思っている場合もあれば、どちらかは結婚したく、どちらかは結婚したくないという場合もあるようです。
子どもが出来ればあっさりと結婚することを選ぶカップルが多いのも、このパターンですね。
東北の震災後は結婚をしたカップルが多かったのです。そういったことからもわかるように、同棲しているカップルはあえて結婚をしないわけではなく、特に結婚に踏み出す理由がないからしないだけのことのようです。
今は欧米化が進んで、結婚前のカップルの同棲は当たり前のようになされていますし、子供が結婚前に家を出てパートナーと同棲するということを認める親も多くいますね。
結婚前のカップルの同棲に対する社会の価値観が変わってきたために、同棲へのハードルが低くなっているのです。その結果として事実婚状態で、籍を入れるという意味での結婚をしないカップルが増えています。
2.女性の社会進出が進んだから
価値観の欧米化によって、「女性は男性の後ろを3歩下がって歩く」は古い価値観となりました。
現代は、男性と肩を並べてバリバリ働きしっかり稼ぐ女性が増えたため、そういった生き方が結婚しない理由となっているようです。
一昔前は、専業主婦がステータスという時代でしたが、今はキャリアウーマンという呼び名が示すとおり、自活できる女性が一種のステータス、憧れとなっています。
ハイヒールを鳴らし、ビシッとしたスーツ姿で毎朝出勤する女性は、とてもかっこいいですよね。
男女平等が叫ばれ、特に都市部では女性にとっては仕事が得られやすく生きやすい世の中となりました。女性初の東京都知事が誕生したことからもわかるように、女性の社会進出は世の中に歓迎されているようです。
しかしその反面、女性の社会進出が結婚を妨げる理由となっています。
なぜなら、結婚生活とキャリアウーマンの両立はまだまだ難しいからです。
例えば管理職を打診されるまでのキャリアを築いてきた女性は、仕事を取るか結婚を取るか、よほど恵まれた職場でない限りどちらかを選びどちらかを捨てなくてはなりません。
子どもを持つことを考えている場合は特に、マタニティハラスメント、産休育休の延長、待機児童問題、育休切りなどの問題に必ず直面するでしょう。
そういったことから結婚や妊娠は頭を悩ませる問題となっており、結婚について考えたくない理由となるのでしょう。
3.独身の気楽さを捨てたくないから
結婚している友達は、何をするにも妻や夫に報告・連絡・相談。そんな友人の姿を見ていたら、結婚したくなくなる気持ちはわからないでもないですよね。
さらに子供がいてお小遣い制で使えるお金が限られていたりした日には、独身のほうがいいに決まってると考える若者は少なくないでしょう。
独身なら、休日は行きたいときに行きたいところに行けて、寝たいときに寝れて、買いたいものを買えて、誰に気兼ねをする必要もなく全て自分の采配で24時間を使えます。
しかし結婚すれば大抵すべて出来なくなりますから、それをわかっていて結婚に二の足を踏む若者が多いのです。
結婚は相手あってのものですから、多少の我慢はもちろん必要になってきます。
しかし家庭は二人で築いていくもの、その中で別居婚や週末婚という現代ならではのスタイルで結婚生活を送る夫婦もいます。
これは独身の気楽さと結婚生活の良さをいいとこ取りしたスタイルかもしれません。
結婚を躊躇している人は、結婚生活に対するイメージがあまり良くないのでしょうから、色々な結婚生活の形を知ることで結婚生活へのイメージが向上し、結婚への一歩を踏み出すことができるかもしれませんね。
4.結婚して得られるメリットが少ないから
お互いに仕事を持っていてそれぞれが自立したカップルなら、あえて結婚するメリットもありません。
結婚すれば税金で優遇されるというようなメリットも、あえて独身の気楽さを捨ててまで同居し干渉しあうこともないですし、妻や夫の両親に気を遣って嫌な思いをすることもないのです。
強いて言うならば結婚によって、配偶者が亡くなった時の相続や保険の受取人としての法的な権利が生じるというメリットがあるくらいのものですから、自活できる2人があえて結婚するという選択肢をとらないのも頷けます。
一昔前は、男は家事ができない・やらないのが当たり前でしたから、男性にとって身の回りの世話を焼いてくれる女性と結婚することは大きなメリットでした。
そして女性にとっても、結婚によって家事や育児に専念できる環境が得られることはメリットでしたから、両者にとってウィンウィンな関係だったわけです。
現在は、そのように考える人々が少なくなっていますし、女性も働いて当たり前の世の中ですから、社会全体の価値観が変わった結果の現象といえそうです。
2017年から税制度が多少変わり、夫婦控除というものが導入されるという話ですので、その実態によっては結婚するカップルが増えるかもしれませんね。
5.結婚はしたいが出会いがなく、恋人ができないから
忙しい現代人ですから、毎日が職場と家の往復という生活を続けている結婚適齢期の若者も多いことかと思います。
そういう人々の中には、恋人が欲しいのに出会いの場がない、職場にはそもそも既婚者ばかりで恋人候補がいないということがよくあります。
超高齢化社会である現代日本ですから、恋人候補に出会うのも一苦労なのかもしれません。
個人的に出会うことが難しいという若者の多さに業を煮やしてか、若者にどんどん結婚して欲しい自治体では、自治体主催のお見合いパーティーなどを定期的に開催しています。
面白いのは、登山や料理教室を通じて男女の出会いのきっかけを作る催しなどを行っている自治体もあります。結婚を望むならば、そういった機会を利用するのも手かもしれませんね。
6.自分の趣味に夢中で、誰かと付き合う気がないから
そもそも結婚自体に興味がないという人もいます。
自分の趣味の世界にはまって、誰かとデートしているよりも自分ひとりのほうが楽しいから、結婚なんてとんでもないという考えを持つ人です。
確かに自分の世界にはまっていれば、気を使わなくて楽ですし楽しいですよね。
しかしそれと同じくらい、誰かと自分の色々な経験や考えや感情を共有して理解しあうことは素敵で楽しいことです。
自分がはまっている趣味を、恋人と共に楽しめたらもっと最高だと思いませんか?
もし結果的にやはりひとりのほうがいいと思ったとしても、たった一度だけでもそうしてみることは、自分の人生にとっていい経験になるかもしれません。
まとめ
もし恋人がいる人なら、その愛する相手と添い遂げたいというのは当然の欲求です。
しかし、現代社会が結婚を応援するムードや制度でなければ、どのみち結婚生活は続けられません。
現代の社会自体が、若者たちの結婚を妨げる環境そのものなのです。
出会いさえあれば、結婚をすること自体は簡単です。
しかしその結婚をできる限り幸せなものにすることは、社会の制度が大きく関係してきます。
女性の仕事の続けやすさ、賃金面、労働時間や休暇などで社会が結婚生活を応援することはできるのです。
逆に言えば、現代はそうではないから若者たちは結婚に対し不安を抱え、結婚を避けるのです。
制度だけが先行するのではなく、名実ともに社会全体が結婚をバックアップしていける世の中へと変わっていってくれたら、結婚するカップルはもっと増えるに違いありません。