
マリッジブルーの症状と解決方法
更新日: 2023年02月16日
マリッジブルーの最大の原因は、「変化への恐怖」です。いくつかの観点がありますが、全てここに行き着くようになっています。
結婚して家庭を持つこと、独身から既婚者になることは、人生で一番大きい生活の変化です。
人間はすべての変化というものに対して自分自身を守ろうとする心理が働きますが、マリッジブルーは変化の大きさ故に不安や憂鬱がきわめて大きいものであることが言えます。
マリッジブルーの症状は変化に対する恐怖
マリッジブルーとは結婚する前に不安や憂鬱を引き起こす心理状態のことです。この心理の最大の要因は、結婚して自身の生活や環境が大幅に変わることへの恐怖心です。
まず大きい目線で見れば、結婚はゴールであるとよく言われますがそのゴールにさしかかっており、手を伸ばせばすぐにそのゴールまで行けます。
いきなりゴールがあらわれた人、ずっと苦しい思いをしてやっとゴールがあらわれた人、経緯は様々であると思いますが、今までの生活とはかなり一変します。
人間は、つらく苦しいことへのストレスもありますが、楽しく幸せなことにもストレスを感じます。どちらも交感神経が優位になるからです。
人間は、交感神経と副交感神経の興奮とリラックスのバランスがとれてこそ健全でいられるいきものなので、うれしいこと楽しいことがありすぎてもストレスになり、憂鬱や精神の不安定につながります。
あれほど結婚を望んでいたのに何故と自分を責めてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、人間としてこれが普通の反応なので個人が悪いわけではありません。
マリッジブルーの症状は結婚後の不安
独身から既婚者になることへの恐怖の要因は上に述べましたが、結婚後も細かく生活スタイルや自身の立場の変化があります。その変化を想像して、楽しみでもありながら、不安もおそいます。
まず家事です。家庭を持ったからには一年365日休むことなく家事が待ち受けています。一人暮らしの経験があって家事はわりとできる方だと思っていても、一人で暮らすことと、家族を幸せに生かすことはまったく別ですし責任もあります。
またまったく家事をしたことがないという方もいらっしゃると思います。結婚すれば家事をすることは外に出て仕事をすること以外での本当に大きな仕事です。責任の重さから考えると仕事を二つもつようなものです。
女性は出産を通じての仕事や家事の方法や時間の使い方の変化もあります。マタニティーブルーという言葉もあるほどです。原理はマリッジブルーとほぼ同じですがこのような変化も避けられません。
仕事と家庭と育児を両立させなければならないことへの不安もかなりあるはずです。
最近では両立できるように支援する方法が様々ありますので昔よりは安心できると思います。とにかくそこまで未来のことはその時になってみないと本当にわからないというものもあります。
男性としては、男女共同参画社会が推進されてきていると言えども、男性が大黒柱になり家族を背負って働いていくという責任はかなり重たくのしかかります。このことがネックで結婚に踏み切れない方も多数であると思います。
マリッジブルーは一般的に、男性はプロポーズの前、女性はプロポーズの後に感じる割合が高いそうです。
同棲を続けている男性が同棲のいわば都合のよい距離感と責任感に腰かけてしまい結婚を躊躇することもあります。これらの不安も変化の不安に対する症状なので正常な防御反応だと思うことで男性も女性も、自分自身をあまり責めないことが大切です。
マリッジブルーの症状は幸せになることへの恐怖
幸せにあえてなりたくない、幸せになることが怖いという心理の方もいます。そういった方は幸せになることにかなり恐怖心を感じて無意識のうちに幸せにならない方向へ進んでしまうことがあります。
この心理の原因としては、自分自身が幸せにならないことで物事が解決することの繰り返しの経験があげられます。
例えば、両親にわがままを言わずに自分が我慢をすれば両親やほかの家族に迷惑をかけずに済むと思った幼いころの経験です。
また、私なんかが幸せになってはいけない、私なんかが幸せになんてなれるわけないという、極端な自己否定をする方も幸せになることへの恐怖をもっています。要するに自己肯定感を高め、自分自身に自信をもつことが必要になってきます。
他人からの妬みを想像し、不安になることもあります。しかし結局隣の芝は青く見えるものであって、他人と生活を比べる必要はありませんし、自分自身の生活に自信も持てばよいのです。
結婚するゴールが見えるほど素敵な人ですので自分自身を認めてあげてもいいのです。そして両親や家族など結婚を心から喜んでくれる人たちも必ずいるのでその人の気持ちも想像してみましょう。
マリッジブルーの解決策!不安を排除していこう
マリッジブルーとは、簡単に言えば大小様々な不安の塊です。それが男性だけだったり女性だけだったり、二人ともだったり形はあると思いますが、不安があるならば拭えばいいのです。
これから生涯をともにする相手ですので、話し合い解決することを勧めます。
解決というわけにいかなくとも、気持ちを共感することでも効果があります。
アメリカの研究で結婚前に不安を感じて結婚すると離婚率があがるというものがあります。なのでマリッジブルーは一時の不安ということで気にしなくてもよいというわけではない可能性があります。
今後のトラブルの防止や結婚後をさらに幸せにするためにどちらかにでもマリッジブルーの症状がある場合は話し合いを設けましょう。
マリッジブルーの解決策!男女の話し合い
話し合いを設けるといえども、マリッジブルーに陥っている場合は普通の状態よりも不安定なので気を付けて話し合いをして悩みを和らげていくことが必要です。
まず話し合いはお互いきちんと都合がつく時間にしましょう。夜中や忙しく疲れているときに無理やりしてもいけません。よいタイミングで話し合いをしましょう。
また話し合いの際には、相手の気持ちになることが重要です。
断定や命令の言葉で相手を押し付けたりすることもいけません。上にも述べましたが、男性には男性の、女性には女性の特有の不安要素が存在しますので、理解しようとすることが必要です。なにか誤りがあれば素直に認めましょう。
そこで話し合いの論点がずれてしまうおそれもあります。喧嘩をするための話し合いではないので穏やかになって不安を消す方向で進めていきましょう。
この話し合いの方法は結婚後も役立ちますし、かなり重要な話し合いになると思うので、結婚後も何かで話し合いをするときも解決できる自信にお互いなります。
結婚後細かい話し合いはつきものであり、細かいことで上記のことが守れない話し合いをし、意味のない喧嘩になることもあるのですべて今後のためでもあります。
まとめ
マリッジブルーとは不安の塊です。またそうなることが悪いことでは全くありません。悩みたいときにはたくさん悩めばいいのです。
また、パートナーとの話し合いがもしあまりうまくいかなかったとしても、落ち込まないでください。結婚生活は長いです。
悩みの中には解決するのにとても長い時間かかるものや、本当にそうなってみないとわからないこともあります。
何故パートナーと結婚しようと思ったのですか。相手と家族になり幸せをつくるためではないでしょうか。それは結婚すると決めた同士であれば、目標は同じであると思います。
同じ目標をもち進めるもの同士は強いです。またそこに障害があればあるほど強くなれます。今までマリッジブルーやそのほかのたくさんの問題を乗り越えてきた夫婦は数えきれないほどいます。
なので、マリッジブルーによって後ろを見たくなるときもあるかもしれませんが、笑って前を見てみることも悪くないです。