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腕を組んでそっぽを向くカップル

恋愛心理に入り込む競争心理!優劣が及ぼすカップルへの弊害

PR 更新日: 2018年10月27日

貴方は知らず知らずのうちに恋人を競争相手と見なしてはいないでしょうか。男女関係は非常に複雑であり、勝ち負けの価値基準だけで測れるものではありません。お互い争い合うことなく、カップルが上手く関係を保つにはどうすればいいのでしょうか。

今回は、恋愛に競争心理を適用してしまうことの弊害をご説明して、より良い恋人関係を考えます。

恋愛心理に入り込む競争心理

私たちは多かれ少なかれ競争社会の枠組みの中に生きています。子供の頃からテストや成績で順位がつけられ、社会に出ても、売上や役職など、様々なところで比べられて生きています。勝ち組・負け組なんていう単語が飛び交い、至るところで相手との上下関係を意識して生活しています。

これは恋愛にも当てはまるのです。例え恋人同士でも、完全に対等の関係はまずありえません。心のどこかで相手よりも自分が優れている、劣っているという感情は持っているものです。

何事につけても優劣をつけて、相手を比較してしまうのは、私たちが比べることに慣れているからです。

比較は、挽回のモチベーションを上げるなど悪いことばかりではありませんが、何でもかんでも勝負の物差しで測ってしまうと、勝ち負けだけでは測れない、大事なものを見落としてしまう可能性があります。

貴方の恋愛心理はいつの間にか競争心理に侵されているかもしれません。自分の恋人を競争相手とみなして、相手より優位に立とうとする欲望に身を委ねてしまったら、結果は勝者と敗者の関係にしかなりません。それは本当の意味での恋愛関係とは言えないことが多く、不幸なケースになることが非常に多いのです。

以下、恋愛心理に競争心理が入り込んだ例として、よくあるものを紹介します。

仕事や勉強の優劣

ビジネス男女 ガッツポーズ

恋愛心理に競争心理が入り込んだ例として、最もよくあるのが、仕事や勉強といった一目で優劣がわかりやすい項目での比較です。

どちらがお金を稼ぎ、どちらが良い成績を取っているのかというのは、数字ではっきり示されるので、一目瞭然なので比べやすいのです。

しかしわかりやすいからといって、この優劣を恋人関係の全てに適用してしまうのは非常に危険です。例えば、より稼ぎの良い方が、「自分はより多くのお金を稼いでいるだから文句を言うな」というような勝者の態度に出てしまっては、関係が上手くいくはずはありませんね。

恋人関係は、仕事や勉強の成績だけで成り立つような単純なものではないはず。一つの価値観で、恋人を抑えつけ、自分が優位に立とうとするような言動は控えた方が良いでしょう。また、恋人間だけではなく、他人との比較もよくあるのが、仕事や勉強の優劣を比較することの特徴です。

例えば友達の彼氏より、恋人の給料が劣っている場合に、他人の彼氏の例を持ち出して恋人に「もっと稼いでほしい」と発破をかけるような行為は、賢いとはいえません。

直接的に持ち出さなくても、他人の彼氏を思い浮かべて、自分もブランドバックが欲しいとか、海外旅行に連れて行ってほしいとか、恋人に求めるような行為も良くありません。そのような他人の比較に基づいた要求は、相手の本当の姿を見ていないことになります。

恋人にも考えがあり、いろいろな形であなたに貢献しているはず。
そのことを理解せず、他人との比較を元にして、恋人に要求を強いることのは、愛情とはほど遠いものといえないでしょうか。

所属しているコミュニティの優劣

コミュニティのイメージ

恋人関係と所属しているコミュニティを比べることも、よくある比較です。

社会に生きる人間なら、恋人関係だけがその人の人間関係の全てではありません。会社、学校、友人など何かしらのコミュニティに所属しているのが普通です。

しかしながら、いくら普通であっても、恋人関係以外のコミュニティに所属しているという状況は、一歩間違えると嫉妬の種になってしまいます。

仕事と恋人、友人と恋人、どちらを優先するのか、という問題はよくあること。相手が自分以外を優先させたからといって、そちらの方が重要だとすぐに判断するのは、良くないことです。止むを得ない事情もありますので、相手の選択を尊重してあげることが必要です。

逆に自分が恋人以外を優先しなければならなかった場合、どうすればいいのでしょうか。その時に大事なのは、相手の理解をきちんと得ることです。
「仕事だから仕方がない」と自分で勝手に決めつけて相手に押し付けることは、相手にとって「仕事>恋人」と言っているのと同じです。自分の選択を尊重してもらうには、まず自分が相手の想いを尊重してあげなければなりません。

どちらが犠牲になってきたかという考え

怒るモテない男性

恋人関係は多かれ少なかれ、お互い依存している関係です。その中でどちらが一緒にいるために犠牲になってきたかという考えを相手に押し付けるのも、競争心理の一つと言えます。

「会うためにこんな時間を使っている、お金を使っている」とか「会えなくてもこんなに我慢している」というような犠牲の比較は、恋人関係をギクシャクさせる原因になりやすいのです。
どちらが犠牲になっているから偉いというものではなく、お互いに補完し合うのが恋人関係です。犠牲の押し売りは止めた方が吉でしょう。

しかしながら、自分の犠牲を相手にわかってもらいたいという状況は、相手がその犠牲を理解していないからこそ起こるものでもあります。その場合、相手も恋人関係はお互いの犠牲があって初めて成り立つということを理解していない場合が多いのです。

犠牲の競争はよくありませんが、犠牲なしに関係は成り立ちません。お互いに犠牲になっていることを認め合い、感謝し合うことが必要です。競争心理から良い恋人関係が生まれることはほとんどないのです。

その他いろいろな比較

上記の比較だけではなく、私達は自然と相手と自分を比べてしまいます。

夫婦なら子供に対して、どちらが良い親なのかという競争心理が働きます。言うまでもなく、子供にとってはどちらも必要な存在ですね。

近所では、夫の役職や子供がどの大学に入ったか、などと競争の種に事欠きません。しかし役職のシステムなどは会社や部署によって全く異なるものですし、夫が良い仕事をしたと感じていれば、それが最も幸せなことです。子供がどの大学に入っても、子供個人にとって適した学校でなければ、他人と比べることは何の意味も持ちません。

恋愛心理に競争心理が入り込んでしまうと、カップルだけでなく、夫婦や親子になっても、他人と比べるという考えに囚われ、争いの種は底をつくことはないのです。

まとめ~競争心理を乗り越えるために

恋人や家族などは、どちらが優れていて、どちらが劣っているかという関係ではなく、お互いに依存し、補完し合う関係です。

私たちは普段の生活において、会社や学校などで競争に晒されており、売上を出すこと、成績をあげること、相手に勝ることが正しいことと奨励されてもいます。競争心理が至る所に染み付いているのが、私たちの社会です。もちろんそれはお互いを高め合うことがあるので、悪いことだけではありません。

しかしその心理を恋愛や家庭に持ち込んでしまうと、決着のつかない競争にうんざりしてしまうことがよくあります。ただでさえ外で競争にさらされているのに、プライベートにまで競争を持ち込むのはあまり幸せな状況とは言えません。

恋人や家族は、競争相手ではなく、お互いに心休まる存在であることが成功の秘訣とは言えないでしょうか。

競争心理に固執して、いろいろな物差しで恋人を測ることなく、自分の目でありのままの恋人の姿を見て、認めてあげることが、本当の意味での恋人関係です。

競争心理に慣れている私達には、なかなか難しいことではありますが、恋愛に競争を持ち込むことはやめにして、お互い支え合う幸せな関係が築くことを目標にしてみてはいかがでしょうか。