「WHY?」外国人が理解できない日本人の結婚観
PR 更新日: 2018年10月27日
お国が変われば、文化も人の考え方もそれぞれ。
中でも結婚観はかなり違います。同じ国の男女でも、千差万別で噛み合わないことが山ほどあります。
さて、そんな結婚観。外国人から見る日本人の結婚観は理解不能なことが盛りだくさん。どちらが正しいかはさておき、日本ならではの結婚観って何でしょう。今回は、欧米人が理解に悩む、日本人の結婚観をご紹介します。
長男との結婚は大変という日本人
これは、最近では昔ほど言われなくなってきてはいますが、やはり夫になる家次第では、長男、次男問題が勃発するのが日本なんです。
そのため、男女関わらず、長男、長女、次男、次女にこだわることが多々あります。長男の嫁は、将来、義両親の面倒を見なければならないとか、実家の事業を継がなきゃないなんて、暗黙の了解ルールが存在するのも事実。
シンプルに相手のことだけを見て結婚を決められない日本人は、外国人には理解不能です。なぜなら、極端にいうと、欧米人は結婚相手の親に嫌われていようが、ノープロブレムなのです。
結婚するのは、目の前にいる相手であり、親ではないからです。欧米人の女性は精神的にも強い人が多く、「あなたが私を嫌いでも結構。あなたの息子は私を選んだの」と義母に言い放てます。
日本人女性も、そんな風に言えちゃう日が来るのでしょうか。
結婚適齢期って何?
年々、男女ともに晩婚化していると言われる最近ですが、それでも日本人女性は、30歳が近くなるとソワソワしだします。男性は人によるでしょうが、やはり35歳くらいから徐々に結婚について、考え出すのではないでしょうか。
実家の両親に、結婚はまだか?なんて急かされることもあるでしょうし、周りの仲良い友達が1人2人と結婚しようものなら、取り残され感が半端なく押し寄せてきます。その結果、お見合いや婚活パーティーに参加するようになります。
そもそも結婚適齢期って何?
外国人には理解できません。基本的に、海外ではお見合いというもの自体存在しません。独身同士が集まるパーティーはあっても、結婚を目的とした集まりもありません。
なぜなら、結婚適齢期という、結婚をする人が多い年齢というだけの、平均値でしかないものを気にしていないからです。あくまでも、自分がそうしたいと思った時が、自分の結婚適齢期なのです。
個人の価値観を尊重する外国らしい考え方ですよね。
事実婚は体裁が悪い?なぜ?
日本ではなかなか見られない「事実婚」
海外では、着々と増え続けているのをご存知ですか?
事実婚とは、戸籍上籍は入れませんが、それ以外は、普通の夫婦と変わらないことを言います。
ヨーロッパでは、事実婚でも夫婦と認められ、夫婦としていろいろな制度を利用できますが、日本ではまだまだそうはいきません。それ以前に、事実婚の存在すら確立されていません。
事実婚=同棲という域にまだいるため、そのカップルに子供が生まれた場合、体裁が悪く感じ、お互い、本当は必要と思っていないのに、籍を入れざる得なくなったりします。
この事実婚の現実は、まさに日本と海外の結婚観の違いを見ることができます。
日本は、本当に律儀で礼儀正しい国で、形を気にします。たかが紙切れ1枚の婚姻届ですが、多くの日本人にとって、それはけじめであり、責任なのです。1枚の紙切れではありますが、それは、これからの一生を共にする、覚悟の1枚なのです。
ただそれが、外国人にとって、理解できないことの1つなのです。籍を入れることで、変わる苗字。様々な書類の変更など、合理的ではないと考えます。愛し合い、一緒にいたいから一緒にいる。それ以上でもそれ以下でもなく、そこに誓約書めいた紙きれはいらないという、外国人の結婚観があります。
離婚するとき、そのぶんラクだという事実も見え隠れしますけどね。
愛情がないのに、子供のために夫婦を続ける意味って何?
結婚した夫婦の間には、やがて子供ができ、家族を築いていきます。それは万国共通で、全ての夫婦は楽しく幸せな家族を作ろうと努力します。
そしてその先にある続きが、外国人を困惑させるのです。
長い結婚生活の中で、時としてその夫婦は愛情も冷め、何のために一緒にいるのかわからなくなる場合があります。夫婦の会話すらまともになく、夫婦だけで何かをするなんてとんでもない!という関係になってしまいます。
それでも大半の夫婦は離婚しないのです。子供がいる場合、その傾向は更に強くなります。それは、子供ために両親は必要と思うことが多く、また、経済的なことが原因だったりもします。
海外では、当然子供は大切にされていますが、それと、夫婦が夫婦でい続けることは別問題なのです。そこに愛がなくなれば、間違いなく離婚します。夫婦は子供の両親であり続けることに違いはありませんが、愛し合っていなければ、夫婦は終了なのです。
そこには海外の、離婚した女性をサポートする、国の制度がきちんとされていることにも関係していますが、夫婦でいることと両親であることの線引きをきちんとしている外国人にとって、子供がいるから、子供のために、いい家族を続けていくという、自分の人生をある意味犠牲にする結婚観は理解しようがなく、時に哀れに見えるようです。
子供ができた途端に、カップルではなく両親に。なぜ?
どんな夫婦にとっても、子供ができるということは、お互いの人生において、おそらく最大の喜びで、2人の絆がさらに深まる瞬間ではないでしょうか。
でもまたそこで、外国人がなぜ?と思う日本人ならではの結婚観が露わになるのです。
最近では「育児は女がするもの」なんていう男性も少なくなり、率先して子育てに参加してくれる男性も増えてきました。結果、パパ大好き!という子供たちが増え、いいパパでいてくれることに喜びを感じるママも、同じようにいいママを目指します。
待ってください。
子供にとってはいいパパとママだけど、パパとママは男女じゃなくなったのでしょうか?
子供にフォーカスするあまり、夫婦だけの時間を持たなくなる日本人が多く、また、それをそういうものと考えているのも日本人なのです。
海外では、子供を目の前にすれば、夫婦はパパとママですが、必ずと言っていいほど、海外では夫婦の時間。つまり、男女に戻れる時間を大切にします。それは、自分たちは両親でいる以前に、愛し合っているカップルだからです。
結婚した時の「愛」を大事にしようとするのが外国人の結婚観です。一方日本人の結婚観はというと、柔軟に変化をするものなのかもしれません。愛し合う2人の間にだけあった愛が、子供が増えたことで、その愛は別の種類の愛に変化をします。それは、情熱や感情的な愛とも違う、大きくて優しく、揺るぎない愛ではないでしょうか。
それは男女じゃなくなるということではなく、それを超えた愛になるのでしょう。外国人の言葉で表現する愛とは違いますが、日本人は目と目で会話できるくらい、長い結婚生活の中で育む夫婦愛は、形を変えながらしっかりと深い絆を築くのです。
まとめ
こうやってみていくと、日本人と外国人の結婚観は、まるで違うことがわかります。どちらが正しいということはありません。
ただ、いろんな生活環境が欧米化する中、変わらずにいてほしい、日本ならではの結婚観もある一方、進化していってほしい結婚観もちらほらあることに気づきます。
まだまだ結婚はお互いのことだけじゃなく、お互いの家族が関係してくることが多い日本の結婚です。そこがもう少し欧米化してくれたら、もう少し、結婚に関して視野が広がるかもしれませんね。