
夫婦の会話がないと悩んだ時の3つの対処法【夫婦円満の秘訣は積み重ね】
更新日: 2018年10月27日
夫婦である前に、ふたりは赤の他人であり親子でも兄弟でもありません。恋愛やお見合いによって引き合わせられた他人なのですから、夫婦になるまでにも多かれ少なかれ必ず会話を積み上げてきたはずです。
会話なくしては、夫婦ばかりか人間関係すら成り立ちません。わかりきっているはずなのにないがしろにされがちな会話について、円満な夫婦関係を継続するための会話のポイントを掴んでおくことをおすすめします。
1.単語も立派な会話です
会話が必要ですと言われると、難しく構えてしまいがちですが絶対に必要で、また絶対にしなくてはならない会話があります。
それは挨拶や連絡です。
挨拶をしなさいと子供の頃から教えられ続けてきたはずなのに大人になり夫婦になるといい加減になっている場合があります。心当たりがあるようならすぐに改善しましょう。
挨拶は必ず
朝の挨拶の基本に「おはよう」、「いってきます」があります。
例え喧嘩をした翌日の朝であっても必ず夫婦間で交わしておくべきです。謝るきっかけを失いかねません。
喧嘩の解決方法はなにも謝罪や話し合いだけではありません。うまく水に流すということも長年連れそう夫婦には必要な時があります。喧嘩の翌日に普段はしている挨拶をしないと言うのは大人げない行動です。
また朝食時の「いただきます」「ごちそうさま」、就寝時の「おやすみ」もきちんと言った方が後々の関係をスムーズにすることができます。
これは夫婦に限らず、親子でも言えることです。人間関係を円滑にする最初のきっかけは挨拶と言ってもいいかもしれません。
連絡を怠らない
普段の会話に困っているという人もまずは、連絡をきちんとすることからスタートすると会話のきっかけをつかめるようになっていきます。
例えば、帰宅時の「帰る」の一言から、買い忘れた買い物を頼んだり頼まれたりすることもあるでしょうし、食事の用意や急な予定変更などを連絡しあえるチャンスを作ります。
「帰る」と電話やLINEなどで伝えた時に、なにかいるもの・足りないものはないかと毎日でなくても声をかけてあげるとそれだけで相手を気遣う気持ちが伝わります。相手からも「ありがとう」と言ってもらえれば、こちら側も気分がよくなります。
特に食事の準備に関わることは、食事を作る側の都合を考えれば必ず連絡が欲しいところですし、作ってもらう側も帰宅して気まずい思いをしなくてすみます。
女性が食事の支度をすることが多いかもしれませんが、例え専業主婦であっても用意した食事をいらないと言われるのは実はかなりショックなものです。
特に連絡を怠った場合は、翌日にメニューが持ち越されても男側は文句を言うべきではありません。
連絡を怠ることによって起きるリスクはささやかかもしれませんが、積み重なるといつかお互いに爆発してしまいます。
2.相手の話を100%理解する必要はない
会話をした時に大切なことは、100%理解してあげることではありません。
お互いに育ってきた環境も違えば、日中は違う時間を過ごしているのですから理解できないことがあって当然です。どう穴埋めするかが大切です。
聞くことの大切さ
子供がよく親に聞いて、聞いてとおねだりをすることがあります。大人も同じように素直に聞いてと言えればいいのですが、なかなか素直になることも難しいかもしれません。
聞いてと言われていざ聞いてみると相談であることはまれで、多くは本当に聞かなければならなかったことなのかと思えることばかりというのが現実です。
聞いて欲しいと思ってもらえるということは、必要とされていることであることに気づきましょう。嫌いな相手、話したくない相手には誰も聞いてとは言いません。聞いてと言われるには、普段から聞いてあげていなければいけません。
ご近所の噂話を聞いてなにも解決してもらいたいわけではありませんし、仕事の愚痴をこぼしたからと言ってなにも仕事をどうにかして欲しいわけでもないはずです。
聞いて欲しいという欲求を満たしあえることが大切です。
理解できなくてかまわない
会話をする時に必要なことは、100%の理解ではありません。必要なのは、理解しようとする姿勢です。
会話の中でわからないことがでてきたら、それはなに?どういう意味?と、会話をつなげていくことが重要です。
わからないから聞きたくないと言ってしまっては会話は終わってしまい、残るのは不満だけです。話の内容が難しいなら難しいと正直に言ってしまえばいいのです。
社会生活においても必要なことですが、話を聞いている間の相づちも、会話をしている相手に安心感を与えます。聞いてくれているという満足感は、気持ちを落ち着かせてくれますし、理解されなくても不満だけが残ることはありません。
夫婦は寝食を共にしますが、24時間共にいるわけではありません。立場も状況もなにもかもが違いますし、夫婦ふたりの時と子供が産まれてから、子供の手が離れてからでは会話の内容も違ってきます。
理解しあうのはとても大切ですが、100%は無理です。でも、会話によって理解を100%に近づけることはできます。
3.会話を楽しむ
1日が24時間あっても、夫婦が共にいる時間は若ければわかいほど互いに仕事をしていたり、育児をしていたりして1日のうちの数時間しか共に過ごしていません。
そう考えれば会話を楽しむ方が、人生は絶対に楽しいはずです。いくら気があっても夫婦であるからには、喧嘩もするし、意見が衝突することもあります。
ですが、長い人生を連れ合い中でそんな時間はほんのわずかです。
会話はささやかな積み重ね
会話を楽しむと言っても常に相手を笑わせ続けるということではありません。相手にそれを求めるのも無理な話です。会話に必要なささやかな気遣いを積み重ねることで、会話はどんどん広がり、楽しくなっていきます。
例えばおいしいだけではなく、どうおいしいのかを伝えるだけで会話が続きます。甘くておいしい、辛くておいしいと一言会話を増やすだけで、意見を交わし合うことができるようになります。コミュニケーション能力はいきなり上がるものではありません。
主語だけでなく述語を加える
おもしろいのはなにがおもしろいのか、痛いのはどう痛いのか、述語を伝えることが会話の幅を広げていきます。
難しく聞こえるかもしれませんが、相手が言っていることの「なにが」がわからなければ理解することも、相手をすることも難しくなります。
相手がもし、うまく会話に述語をいれてこない場合は、「なにが?」と声をかけて会話を促してあげるといいでしょう。
会話が円満の秘訣になります
恥をかいてもお互いに笑い合えるのが夫婦の特権です。くだらない会話をどんどんして、くらだらない会話で笑いあえれば素敵な夫婦関係を気づき上げることができます。
会話をすることに、自らハードルをあげてしまうのはもったいない行為と言えます。
夫婦の円満の秘訣は、海外へ旅行したり、サプライズのプレゼントをすればそれでいいものではありません。それはあくまでも夫婦生活のスパイスに過ぎません。時にそういったものを求める人もいますが、夫婦円満の秘訣は、意外と身近なところにあり、常に目の前にあるはずです。
その一つが会話ではないでしょうか。
顔を見ればあうんの呼吸でなんでもわかるはずというのは、もっともっと人生経験をふんで夫婦としての経験を積み上げてからだということを忘れていなければあせる必要もありません。
夫婦だから言わなくてもいいだろうと言われて、本当に心からそうだと同調できるでしょうか?多くはその言葉に反感を持ってもおかしくありません。言わなければわからないというのが正論です。
いつか言わなくてもわかる夫婦になるために、今はたくさんの会話を積み重ねてお互いを理解していくことを楽しんでみましょう。