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狸の置物

ぶらぶら歩きの似合う町!笠間と益子のデートスポット12選

更新日: 2017年12月17日 ,

茨城県の笠間と栃木県の益子は関東地方を代表する焼きものの2大産地です。陶器を買いに来るのはやはり少し年配の方たちが多いのですが、どちらも自然に囲まれ、落ち着いた雰囲気をもった町ですので、ぶらぶら歩いてのんびりとした時間を過ごすデートにぴったりです。

陶器というとやや古くさいイメージがあるかもしれませんが、笠間、益子共に若い陶芸家たちが育っており、現代的な感性で作られた作品もたくさんあります。

普段使いの器が多く、値段もリーズナブルですので、素敵なペア食器を探したり、オリジナルの作品作りに挑戦したりしに訪問してみませんか?

どちらの町もきれいに整備されており、陶器関係のショップだけでなく訪れて楽しい素敵なスポットもたくさんあります。

今回は陶芸の町、笠間と益子のデートにふさわしいおすすめスポット12か所をご紹介します。

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笠間エリア

茨城県中部に位置する笠間は江戸時代の中期から続く、関東で最古と言われる焼きものの産地です。

町自体は笠間稲荷神社の鳥居前町、笠間城の城下町として発展しました。

1.笠間稲荷神社

笠間稲荷神社

笠間稲荷神社は日本3大稲荷に数えられることもある堂々たる神社で「上を向いて歩こう」の歌手、坂本九さんが結婚式をあげたところでもあります。

境内には大きな藤の木が2本あり、そのうち1本はとても珍しい八重の花房を付ける木です。藤と同じ時期に笠間稲荷神社隣の笠間つつじ公園のつつじも見頃になるので、ゴールデンウィークの頃には花見も兼ねて特に多くの人が参拝に訪れます。

2つの鳥居と右大臣、左大臣が鎮座する楼門をくぐると正面に見える威風あふれる建物が拝殿です。参拝はここでしますが、本殿はこの拝殿の後ろにありますので忘れずに裏に回ってみてください。
精巧な彫刻が目を引く本殿の周りには稲荷神社のシンボルである狐の彫刻や置物もたくさんあります。神社を守る一対の狐の像も本殿の近くの山城出世稲荷に向かう出入り口付近にあります。なかなか精悍な顔つきの狐で邪気を追い払う気概が漂っています。

境内には聖徳殿や東門など、さほど大きくはないものの一見の価値がある建物が多いので、じっくりと境内を歩いてみてください。特に奉納者の名を刻んだたくさんの木札や、精巧な彫刻で飾られた東門は必見です。以前は神社の顔である正門だったそうで、それにふさわしい威容です。

稲荷神社の参道には仲見世があり、土産物がたくさん並んでいます。レトロな店先はどこか懐かしい佇まいです。

2.門前通り商店街

門前通り商店街

神社前には商店街が広がっています。ところどころにある街灯にウサギの絵柄の陶器の飾りが付いているのは、さすが焼きものの町笠間という感じです。

商店街の店には蒸かしたて饅頭や、稲荷ずしなどテイクアウトで食べられるものがたくさん売られています。
稲荷ずしのバリエーションも色々あり、ご飯の中にクルミの入ったもの、ご飯の代わりにそばの入ったそば稲荷などが店頭に並んでいますので、2人で食べ歩くのも楽しいひと時になることでしょう。

鍋屋という店ではおにぎりと共に「しあわせ団子」なるものを販売しています。デートで食べるにはぴったりの命名ですね。4種類の味がありますので幸せを願って是非食べてみてください。

3.笹目宗兵衛商店

笹目宗兵衛商店

笹目宗兵衛商店は稲荷神社の正面にある造り酒屋で、古くから神社のお神酒を醸造しています。
敷地の一部が公開されており、昔の帳場や実際に酒を醸造している場所を見ることができます。中庭では甘酒ソフトクリームや甘酒を売っており、休憩所もあるのでそこで一服するのも良いでしょう。
店舗ではここで醸造される銘柄「松緑」をはじめ、笠間近郊の土産物も売っています。「松緑」はあまり他地域に出回っていないとのことですので、日本酒の好きな人に買って行ってあげるときっと喜ばれることでしょう。持ち運びに便利な小瓶も売っています。

日本酒の入ったケーキやゼリーなども置いてありますから、ちょっと変わったスイーツとしていかがでしょうか。

4.恋人の聖地

恋人の聖地

笠間神社から徒歩だと30分近くかかりますが、市街地を抜けたところに焼きものの工房やショップが集まるエリアがあります。

その一角に「笠間工芸の丘」があり、そこに恋人の聖地があります。メインストリートであるギャラリーロードに赤い陶器でできたサインがあるので迷わず行かれると思います。

他の多くの恋人の聖地のように鍵を飾ったり鐘を鳴らしたりする場所があるわけではありませんが、見晴らしの良い場所にハートをかたどった石板や、空に向かう四角錐のモニュメントが建っていますので、それらを入れて記念撮影をどうぞ。

「笠間工芸の丘」の敷地内にはろくろや手びねり、絵付けなどの陶芸体験の他にガラスや銀製品、ペーパークラフトができるワークショップがありますので、2人で手作りを体験するのも面白いですね。体験は予約しておくのが確実です。

5.森の石窯パン屋さん

森の石窯パン屋さん

ギャラリーロードとやきもの通りが交差するところにある洒落たパン屋さんです。

売り場は広く、たくさんの種類のパンが並んでいてどれにしようか目移りしてしまいます。

奥に石窯があり、そこから取り出される焼きたてのピザは本当においしそうです。

カウンターでは普通のドリンクと共に健康に配慮したスペシャルドリンクも売っています。

パンもドリンクもリーズナブルで、近所の方たちがたくさんパンを買いに来ています。

階がフリースペースになっていて、買ったものを食べながらくつろぐことができます。明るくて景色も良いので是非利用してください。
店の外にテーブル席があり、こちらの利用も可能です。

6.「きらら館」と「ギャラリー門」

ギャラリー門

笠間にあるたくさんの陶器の店から、2件ご紹介します。

「ギャラリー門」はどっしりとした木製の門を持つショップです。
中庭を取り囲む回廊に、陶器だけでなくガラス器や塗り物、織物などセンスの良いグッズが並べられた雰囲気のある店です。
建物は古民家調でしっとりとしており、明るい庭とのコントラストが美しく、回廊を歩いているだけで落ち着いた気持ちになります。

「きらら館」は上記のパン屋からほど近い所にあるショップで、伝統的な落ち着いたものから現代的なポップなものまで、たくさんの陶器が陳列されています。
入口から左手のギャラリースペースは週替わりでピックアップされた作家の作品がゆったりと並べられており、購入することもできます。
反対の右手は広い買い物のスペースですが、その奥に休憩スペースがあり、棚に並べられたカップの中から好きな物を選んでドリンクを楽しむことができますので、是非利用してみてください。どんなカップを選ぶかで相手の好みが分かって面白いですよ。

その他にも笠間には大小さまざまなショップやアトリエが点在し、特定の作家の作品に力を入れているところもあれば、多くの作家のものを集めているところもあり、それぞれに特徴があって見るだけでも楽しいものです。

ギャラリーロードには陶芸ショップの他に食事処や雑貨店、農産物直売所が集まった「笠間民芸の里」や洒落た喫茶店などがありますので、是非ゆっくりと時間をかけて歩いてみてください。

笠間では見どころである稲荷神社と陶芸エリアが離れていますので、歩くのが苦手な人は笠間駅前で借りられるレンタサイクルや循環バス(1回100円、一日券200円、月曜運休)を利用するのが便利です。

益子エリア

栃木県南東部に位置する益子の陶芸は、笠間焼の流れを汲んで発展してきました。

大正時代に柳宗悦と浜田庄司の民芸運動で益子焼の名が全国区になりました。

今では年間に約200万人もの人が訪れるそうです。

7.益子大仏

益子大仏

益子は城内坂といわれる道が陶芸ショップの並ぶメインストリートになっています。その城内坂の共販センターに近い位置に観音寺があり、益子大仏を拝むことができます。

益子大仏は高さ3m弱の陶器でできたユニークな大仏で、比較的新しくて小さい(陶製大仏としては世界一の大きさだそうですが)ながらも穏やかで優しげな表情をしています。
屋外にありますので、誰でも気軽に参拝できます。小高い位置から町を見下ろす、陶器の町にふさわしい大仏様です。

8.登り窯

登り窯

登り窯とは、斜面に作られ、熱の対流を利用して高温を安定して保てる構造の窯です。

共販センター近くの大誠窯は、店舗の裏に現役の登り窯を持っており、自由に見学することができます。

龍の背中のようにも見える波打つ曲線を持つ細長い窯に、アカマツの薪を使って火を入れ陶器を焼き上げます。益子で1番大きな窯で、年に2回焚いているそうです。

電気やガスを使った窯が主流になった現在、実際に使われている薪焚きの登り窯は多くありませんので貴重な存在と言えるでしょう。
昔ながらの製陶を知る施設で、一見の価値があります。

9.日下田藍染工房

日下田藍染工房

益子の地で200年以上の歴史を誇る藍染の工房です。県指定の有形文化財の建物の中で昔ながらの手法を受け継いだ染色が行われています。

ほの暗い家の中には藍の液の入った72もの甕がならんでいて、圧巻です。
作業の様子を見学することができ、ジャパンブルーを求めてやって来た外国人観光客の姿も多く見られます。
品ぞろえはさほど多くはありませんが、藍染の製品を購入することもできます。

この工房のある交差点から南に10分ほど歩くとのどかな田園風景が広がります。緑豊かな稲がそよぐ夏から黄金色の稲穂が実る秋の間は美しい風景が楽しめるはずですので、少しだけ足を延ばして寄り道をしてみて下さい。

10.ほっとるーむ けやき

ほっとるーむ けやき

歩き疲れたら「ほっとるーむ けやき」で一服するのがおすすめです。

城内坂に面した入口からはケーキの並ぶショーウィンドウが見える一見普通の喫茶店ですが、建物は築120年の物だそうです。

室内も良いのですが、奥に入ると緑豊かな庭に面した壁のない半屋外のテラス席があり、季節の良い時はここで風に吹かれながらティータイムを楽しむことができます。

店の落ち着いた雰囲気さることながら、飲み物のカップやケーキの皿などが全て洒落た益子焼なのも印象に残ります。

水もグラスではなく、陶器のカップに入れてサーブされます。

陶器の暖かな肌合いがケーキやドリンクをより一層美味しく感じさせます。気に入った器があれば販売しているショップを案内してくれますので、店員さんに声をかけてください。

ここはピザやパスタなどの食事メニューもありますので、喫茶だけでなくレストランとしての利用もできます。

11.共販センター

花の郷のお蕎麦

大きな陶製のたぬきが立っている複合施設です。広い敷地に陶器や土産物を売る販売所、数件の陶器ショップ、食事処などが集まっています。
観光バスなども入って来てたくさんの人が訪れる場所です。

販売所では菓子や漬物など栃木県全域の土産物も売っていますので、陶器以外の土産物を購入するには便利な場所です。
販売所にはもちろん益子焼の陶器もたくさん並んでいますので、個々のショップを回る前にここで益子焼のバリエーションを把握しておくのも良いかと思います。

この共販センターの一角に地元の人も推薦する「花の郷」という蕎麦処があります。益子焼の洒落た皿に盛られた数量限定の蕎麦は店の自慢だけあって、こしがある香り高いものです。蕎麦湯もお洒落な益子焼の片口に入れられていました。

12.YAMANIと知床窯

YAMANI

数ある益子の陶芸ショップの中から2店を紹介します。

「YAMANI」は時計台が目印のショップで、大きなガラスを通した光が明るい店内にクオリティーの高い作品が並んでいます。奥のスペースでは特定の作家の作品展が開催されていることもありますので、覗いてみてください。
また、レジカウンターの横にある小部屋では人間国宝、浜田庄司の作品を見ることができますので、店の人にひと声かけて是非益子焼の逸品を鑑賞してください。数十万円からの値がついていますが、予算が合えば購入することもできます。

「知床窯」はさほど大きなショップではありませんが、ゆったりと並べられた作品はどれも味のある深い表情をもっています。もとは北海道の知床で陶芸をはじめた作家の本田剛嗣さんが益子に移ってきて作陶しているのだそうです。
息子の圭一さんは今でも知床で陶芸をされているとのことで、益子にいる父親の作品と、北海道で作られた息子の作品の両方が店に並んでいます。
一つ一つの作品は一見地味なのですが、手になじむ使いやすさや土とフォルムの奥深い融合を感じることができます。訪れる客は、その静かな魅力に魅せられたリピーターが多いとのことです。リクエストに合わせて作陶してもらうこともできるそうです。

益子の陶芸ショップには特定の作家の作品を集めた展示会を催しているところもあり、運が良ければ作家自身に会って話を聞くことができます。買うと買わないとにかかわらず、陶芸家の話を聞くことは作品作りの姿勢や陶芸に対する思いを知ることができてとても興味深いものです。焼きものに対する見方もきっと違ってくるはずですので、作家を見かけたら是非声をかけてみましょう。

笠間と同様、益子でも陶芸教室で自分だけのオリジナル作品を作る体験が手軽にできます。作品に二人の名前を入れたり、似ているデザインのものを作ったり、世界で一つだけの作品ができれば出来の良しあしに関わらず何よりのデートの記念になりますよね。時間をとって作品づくりにトライしてみてはいかがでしょうか。

そのほか、益子には「つかもと美術記念館」や「濱田庄司記念益子参考館」など有名作家の作品が展示されている施設もあります。芸術にまで高められた益子焼の作品や関連の美術工芸品を見ることで、買い物だけではない楽しみ方ができます。

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笠間と益子へのアクセス方法について

田園風景 綺麗な花々

笠間と益子、どちらも東京近郊から鉄道でのアクセスが良いとは言い難く、乗り換えも多く時間も料金もかかります。また、陶器ショップが集まっているエリアは笠間でも益子でも駅から少し歩かねばなりません。

そこでお勧めは茨城交通が運行している秋葉原からの直行バス「関東やきものライナー」です。

笠間エリアを4か所経由して益子エリア3か所に停まってくれますので、駅でもショップでも目的地の近くで降りることができます。
渋滞がなければ鉄道より速く料金も安いですし、何より乗り換えがなく楽です。2枚つづりの乗車券を買えばさらに乗車料金が割引になります(秋葉原―笠間は3000円が2600円、秋葉原―益子は4000円が3500円)。
この2枚つづりの券は往復で使うことも、2人で分けて片道分で使うこともできますので大変便利です。高速を走る長距離バスなので、定員を超えては乗車できません。予約ができる便もありますので、確実に乗車したい場合は事前予約をお勧めします。

秋葉原からこのバスを利用すると、降りる時に笠間と益子の提携ショップで割引や粗品進呈などの優待が受けられる「乗車証明」をもらうことができますので、忘れずにもらってくださいね。

笠間と益子は山を隔てて20km以上離れていますし鉄道で直接結ばれてはいないので、一度どちらかの町で降りてしまうと、もう一方の町に行くのは大変です。
そこで便利なのが茨城交通の連絡バスです。両町を約40分、520円で結んでいます。山間の景色を眺めながらバスでの移動もなかなか気持ちの良いものです。

ただし、本数が多くないので1日で両方の町を訪れるのは難しいと思われます。泊りがけなどでゆっくり時間が取れる時に利用価値の高いバスです。

終わりに

落ち着いたお洒落な陶芸の町、笠間と益子。買い物に、観光に、訪れる価値の十分ある町ですので、是非たっぷりと時間を取ってぶらぶら歩きを楽しんでください。
注意点としては、両町ともに月曜日が休みのところが多いので、訪問先の営業日や営業時間をよく調べてから訪ねると良いでしょう。

なお、益子にはSL(土日祝日を中心に運行)が走る真岡鉄道が通っていますので、鉄道に興味のある方はご参考までに。蒸気機関車でデートというのもなかなか経験できない面白い試みだと思います。