
結婚式で着る男性の服装【出来る大人の男のフォーマルとは?】
更新日: 2018年10月27日
結婚式の招待を受けた時、女性は何を着て行こうか迷いに迷いますが、男性はどうでしょうか。黒のスーツに白いネクタイがあるから大丈夫、なんてタカをくくっていると、時代に取り残された感がありますよ。
男ならバタバタせずに着実に準備を進め当日を迎えたいですね。出来る大人の男のフォーマルを基本から身に付けておけば一生困りません。
1.フォーマルウェアー
1-1.シングルフォーマル
ごくごく一般的な略礼服のシングルタイプです。
男性が普段仕事で着用しているスーツと同じようなデザインで、シングル2つボタン、シングル3つボタン、中にはシングル1つボタンというタキシードに近いデザインのものもあります。
生地は礼服用の黒で高価なものほど黒色が深く、同じ黒なのに比べると違いがわかります。
年代問わず着こなせるデザインなので結婚式に参加すると着ている人の比率は多いですね。ちなみにライトグレーのベストを用意して中に着込めば、人と違ったオシャレが楽しめます。
1-2.ダブルフォーマル
シングルに対してダブルの礼服にもいくつかのタイプがあります。
ダブル6つボタン2つがけ、ダブル6つボタン1つがけ、ダブル4つボタン1つがけなどですが、比較的年配の男性が来ている傾向があります。
年配の方が恰幅の良いお腹を隠す意図があるかどうかは別として、若い方でもオシャレな人は6つボタン2つがけの少しスリムなデザインを素敵に来こなしているのを見かけます。
ちなみにズボンの裾はいずれの場合もシングル仕上げにして下さい。
1-3.シャツ
礼服の下に着るいわゆるワイシャツですが、これも専用のものでこだわりたいものです。専用と言っても特別なものではなく、無地でプレーンなデザインのきちっとプレスされたものであれば大丈夫です。
よく見かけるNGは、おそらく仕事できているものを着まわしているのだと思いますが、ボタンダウンはいただけません。
それからよく見るとストライプなどの織り柄の入ったものなど、フォーマルには使えませんので必ず無地でプレーンなものにして下さい。
2.その他、必要なアイテム
2-1.ネクタイ
ネクタイも非常に大事なポイントになります。
結婚式は白、お葬式は黒というのが誰でも知っていることですが、最近の白ネクタイはオシャレなものが増えています。
一昔前は白に鶴や亀の織り柄入りの年配者が好みそうなものでしたが、今はシルバー系が素敵に見えます。
白ベースにシルバーのストライプや、シルバーのトーン違いのストライプなどブラックフォーマルをはなやかな感じにしてくれます。
結婚式の際にはキチッと結んで、結び目にディンプル(くぼみ)を入れてあげると素敵に仕上がります。
2-2.ポケットチーフ
ポケットチーフをしている人は半分もいないと思いますが、ちょっと照れくさくても挑戦してみましょう。
ネクタイとセットで付属の場合もありますが、できればネクタイと少しトーンの違うシルバー系がオシャレです。
ポケットチーフの代表的な差し方として、TVホールド、パフ、クラッシュ、トライアングラー、スリーピークスなどがあります。
今はどの差し方でも問題ありませんので、鏡の前で試してみて下さい。テレビを見ているとアナウンサーやタレントのMCがかっこよく差してますよね。
2-3.タイピン、カフスボタン
これは好みの分かれるところですが、最近はあまりつけない人が多いようです。
しかしタイピンはつけていないとネクタイがブラブラして邪魔に感じますので、ネクタイの小剣をとめて大剣にはかからないようにすると見えません。
カフスボタンを付ける場合には小ぶりでシンプルなデザインのもの、シルバー系の色が合うでしょう。
少しはなやかにしたい場合には、ピンバッジのオシャレなものやラペルブローチなんかで、ちょっと人と違う感じを演出して見ましょう。
2-4.靴
靴はもちろん黒です。では黒ならなんでも良いのでしょうか?
男性用の革靴には基本形としてプレーントウ、ストレートチップ、Uチップ、ウイングチップ、モンクストラップなどがあります。ビジネスシーンではどのタイプでも大丈夫ですが、結婚式ではよりフォーマルなタイプを選びましょう。プレーントウもしくはストレートチップであればどこにでても恥ずかしくはありません。
またお葬式にも使えますので、ビジネス用の革靴のローテーションに加えてあげて、常にピカピカに磨いておいて下さい。
様々なシーンでの共通事項として覚えておいていただきたいのが、どんなに新調したスーツを着ていても素敵なネクタイをしていても、靴がダメだと台無しです。
2-5.靴下
ピカピカに磨かれた靴とキチッとプレスされた礼服のズボンのつなぎ役の靴下です。
もちろん清潔なのはいうまでもありませんが、色は黒の無地で地肌が透けない程度の厚みのあるもの、ワンポイントやストライプなどは入っていないものを選んで下さい。
それと着用中に下にずれることがよくありますが、フォーマルの場ではNGです。膝下くらいの長めなものにするか、ソックタッチという商品もありますので、是非工夫をして見て下さい。
2-6.カバン
結論から言うとフォーマルに似合うカバンはありません。
行き帰りの荷物を入れていくのは仕方ありませんが、式場に着いたら余計なものはクロークに預けましょう。
男性の場合、礼服にいくつかの内ポケットが付いていますので、ご祝儀、財布、携帯電話くらいをスマートに収めましょう。
写真やビデオを撮ってあげる際には必要な機器をコンパクトにまとめて、邪魔にならないように着席する椅子の下にしまうと良いでしょう。
帰りには引き出物と一緒に忘れずに。
3.礼服以外
3-1.シンプルスーツ
最近は地味婚やシンプルウエディングなど、いい意味で堅苦しくない結婚式や披露宴が流行っています。それでも親族の方達はブラックフォーマルでの出席が多いですが、知人、友人もしくは会社の同僚という立場であれば、シンプルなダークスーツにストライプのネクタイandポケットチーフなんかでもはなやかな雰囲気を出せます。
この時にもピンバッチやラペルブローチを飾るとワンランク上のセミフォーマルになります。
3-2.タキシード
時には、新郎新婦側の意向ですごくオシャレなパーティーをイメージしている場合があります。
新郎はシルバー、グレー系のタキシードを着るケースが多いので、祝う側はダーク系のタキシードなんかもいいです。
本来タキシードは夕刻以降のパーティーで着用するものですが、最近はかしこまらないタキシードも増えていて時間帯を気にせずに着用されています。黒もしくは濃紺がいいでしょう。
蝶タイとカマーバンドに少し柄物を使い、あくまでも新郎よりも目立たずに着こなして下さい。
3-3.サマーウェディング
ここ数年ビジネスの場では、5月以降9月くらいまではクールビズでノーネクタイが主流になっています。しかしフォーマルの場ではやはりネクタイが基本になります。
例外としてリゾート地のホテルでのウエディングパーティーや、テラス式のアウトドアパーティーのような場合には、新郎はタキシードを着崩し新婦もミニのウェディングドレスで登場、なんてこともあります。
事前に情報収集が必要ですが、オシャレな人たちの集まりでノーネクタイも許されることもあります。
4.大切なのはお祝いする気持ち
新郎新婦にとっては一生に一度の(基本的には)、晴れ舞台であり人生の門出ですから、縁あってお呼ばれした側は、目一杯お祝いして盛り上げてあげる気持ちが一番大切です。
その気持ちの現れとしてのフォーマルウエアーですから、シンプルにそしてチョットオシャレにチョット華やかに、あくまでも引き立て役に徹しましょう。
着るもの以上にさりげない立ち居振る舞いが素敵な大人のフォーマルです。