
恋人を自分好みに育てる心理学テクニック「 メリットの法則」とは?
更新日: 2018年10月27日
あなたには現在恋人がいますか?
恋人がいると幸せなことがたくさんあって、毎日にハリも出ますよね。
だけどきっと楽しいことばかりではないはず。うんざりするような喧嘩や衝突を繰り返して絆を深めていっているカップルも多いのではないでしょうか。
しかし、喧嘩が長引けば気力も体力も消耗しますよね。
夜遅くまで喧嘩して寝不足になってしまったりすると、翌朝仕事に行くのも億劫になってしまいます。
今回はそんなうんざりするような喧嘩や衝突を避けて、恋人を自分好みに変えていくテクニックを心理学の視点からお教えします。
1. なぜ喧嘩を繰り返しても変わってくれないの?
あなたは恋人と付き合っていくうちに、相手の嫌な行動が変わるどころか悪化していくという経験はありませんか?
たとえば、彼女からの深夜のかまってLINEや電話。
「次の日も仕事だから23時以降はやめてくれ」と言っているのに、少し冷たい態度を取ると「もう別れる!」と電話口で泣き叫び出したり…。
うんざりしますよね。それがしょっちゅうあると尚更。
仲直りした後は「ごめんね、仕事なのに遅くまで。もうこれからはこんな時間に迷惑かけないから」とか言うくせに、翌週にはまた同じことで喧嘩になったり。
他には、どれだけ毎日連絡してと言ってもしてくれない彼氏と、それが原因でしょっちゅう喧嘩になるという話もよく聞きます。
何かをやめてほしいのにやめてくれない、してほしいのにしてくれないといった理由で喧嘩になるカップルは多いと思います。
喧嘩してもどれだけ嫌だと伝えても、なぜ変わってくれないのでしょうか。実はそれは心理学の原理で説明できるのです。
2. 「やめてほしいのにやめてくれない」行動を変えるには
「やめてほしいのにやめてくれない」「してほしいのにしてくれない」のはなぜか。それは実はあなたのせいなのです。
人の行動は、行動の後に何が起こったかによって増えるか減るかが決まります。これをメリットの法則と言います。
行動の後に良い結果があるとその行動は増え、行動の後に悪い結果があったり、良い結果が得られないとその行動は減るのです。
例えば、私たちはお給料が貰えるから働きます。
もしどれだけ働いてもお給料が貰えなかったり、働けば働くほど上司に叱られれば、みんな辞めたくなりますよね。
すごく単純ですが、これがメリットの法則です。
恋愛における行動の原理も同じです。
さっきのかまってちゃんな彼女の例で考えてみましょう。
彼女にそっけない態度を取ると泣き始めました。そこでこの彼氏はきっと「泣かないで、君のことが大好きだから泣かれると辛いんだ」という甘い言葉をかけてしまっていたのかもしれません。もしくは、たとえ罵り合いの喧嘩であっても、結果としてかまってもらえることになり、彼女の欲求を満たしていたのかもしれません。
どのみち、彼女の欲求を満たしてしまうような反応をしてしまっていたのでしょう。
ではどうすればよかったのか。
甘い言葉はもちろん、きつく言い放っても結局彼女にかまって欲求を満たしてしまうのなら、無視するしかありません。
もう寝ると決めたら、たぬき寝入りを決め込んで、LINEにも電話にも絶対に反応してはいけません。
しかしそうすると何が起きるか。嵐のようなメッセージと着信が入るでしょう。
実はこれも心理学的に説明できる現象で、バーストと呼ばれています。
今まで得られていたものが急に得られなくなり、焦ってあらゆる手段を使い、どうにか手に入れようとするのです。
ここで絶対にしてはいけないことは、バースト中に反応することです。
上の例で言うならば、鬼のようなメッセージと着信の嵐に反応してしまうことが一番いけません。
なぜかというと、「こうすれば起きてかまってくれるんだ」と彼女は学習し、次からはかまってほしいときはLINEと電話の嵐で気を引くようになってしまいます。
ですので、一度「無視する」と決めたら絶対に最後までやり通してくださいね。嵐が過ぎれば諦めてくれます。
つまり、「この人は寝てしまったらもう何をしても無駄なんだ」と学習し、夜中にかまってLINEや電話をしてくることはなくなるのです。
3. 「してほしいのにしてくれない」行動を増やすには
この原理を使えば、してほしくない行動をやめさせるだけではなく、してほしい行動を増やすこともできます。
例えば全然連絡をくれない彼氏…。
寂しいですよね。
なぜ連絡をくれないのか。マメじゃないから。忙しいから。違います。彼女とのメールや電話が楽しくないからです。
連絡の頻度を上げるためには、「彼女と話していると楽しい!」「癒される!」と思ってもらう必要があります。
そのためには、どんな話題だと彼が喜んでくれるかを考えましょう。
仕事の愚痴を聞くと喜ぶのかもしれませんし、面白い話をして笑わせるのがいいのかもしれません。
はたまた、ひたすら可愛く甘えると喜ぶのかもしれません。
連絡が来たら自撮りの可愛い写真を送ったりするのもいいですね。
人によって何が効果的かは異なりますが、「相手が喜ぶこと」を探って連絡が来たらしてあげましょう。
そうすることで、彼女に連絡する度に彼氏はいい気分になり、彼女に連絡しないことには一日が終われなくなるでしょう。
また、彼氏や彼女が嬉しいことをしてくれたときは、ちょっとしたことでも感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
「疲れているのに連絡くれてありがとう」
「今日昼休みにLINEくれて嬉しかった。おかげで昼から仕事頑張れたよ」
などです。
「○○してくれたから嬉しかった」と具体的に伝えると、「こうすれば喜んでくれるんだ」と分かり、よっぽどドSな人じゃない限りは恋人を喜ばせようと、同じことをしてくれるようになります。
だって、恋人が喜んでくれることが自分にとっても一番嬉しいことですものね。
4. メリットの法則を使って考えてみましょう
ではここでひとつ、メリットの法則を使って考えてみましょう。
あなたの恋人は全然「好き」「愛してる」といった愛の言葉を囁いてくれません。そういうことを口にするのが恥ずかしいらしいです。
気持ちは分かりますが、全く言われないとやはり寂しいですし、ちゃんと愛されているのか不安にもなります。
こんな恋人を愛情表現豊かに変えるにはどうしたらいいのでしょう。
ある日、しびれを切らしたあなたは恋人に「私(僕)のこと好き?」と聞いてみました。
すると、「うん」とそっけない返事が。
それだけでは満足できないあなたは「ちゃんと言葉で言ってよ」と詰め寄ります。
するとやっと目も合わせずにですが「うん、好きだよ」と答えてくれました。
このときあなたはどんな反応をしますか?
まだ全然物足りないので、「ちゃんと目を見て言ってよ!」とさらに求めますか?
それとも「ありがとう!嬉しい!」と抱きつきますか?
心理学的には後者が正解です。
相手が自分の求めるレベルの反応をしてくれなくても、相手なりに頑張って歩み寄ってくれたときは思いっきり相手が喜ぶ反応をしてあげましょう。
そうすると相手は「え、こういうことを言うとこんなに喜んでくれるんだ」と嬉しくなり、もっと喜ばせようとしてくれるようになります。
スモールステップが大切です。
いきなり完璧は求めずに、相手に少しでも変化があれば思いっきり喜んであげてください。そうすることで相手は少しずつあなた好みに変わっていってくれるでしょう。
まとめ
このように、メリットの法則を使えば、激しい言い合いをせずとも恋人を自分好みに変えていくことができます。
恋人に喜んでほしい、喜ばせたいという気持ちがあれば、ぶつかり合わなくても変わっていけるのです。ぜひ試してみてくださいね。