
肌のたるみの原因と改善方法【7つのセルフケア&3つの治療法】
更新日: 2018年10月27日
年齢を重ねるごとに気になる肌の老化ですが、シミやシワと同じように挙げられるのが「肌のたるみ」です。
肌の老化が進むと見た目年齢が上がり老けて見えてしまいます。
歳に逆らえないのはわかっているけど出来るだけ長く綺麗でいたいと思うのが女性の性ですよね。
程度によって異なりますが、特に肌のたるみは最大10歳ほど老けて見えると言われています。
そして早くて20代から肌のたるみが始まってしまうと言われています。20代女性も若いからと気が抜けないですね。
そこで今回は、肌のたるみの原因とその改善方法を紹介します。
1.肌のたるみの原因とは
肌のたるみで一番良く言われるのが「加齢」です。
子供の肌がすごく綺麗で子供だからとわかっていても、ついつい「羨ましい」と思ってしまう時ありますよね。
なぜ子供の肌が綺麗かというと、皮膚の層に肌に良と言われている成分が多いからと言われています。
「ではやっぱり年には勝てないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、実はたるみの原因は加齢だけではないのです。
1-1.生活習慣
生活習慣と聞いて心当たりが何個か出てくる方はかなりいるのではないでしょうか。
コラーゲンなどを生成する「線維芽細胞」という細胞が、それらを生成する為に必要不可欠なのはビタミンCやたんぱく質といった栄養素です。
なので食生活が乱れてしまうと線維芽細胞がコラーゲンなどの成分を生成できず、肌のハリは失われてしまうのです。
また、肌の生まれ変わりを促すターンオーバーを正常にさせる為には睡眠がとても重要になっていきます。
なので睡眠不足も肌のたるみに大きく影響しているのです。
さらに喫煙も大きな原因となります。煙草を吸うとニコチンが作用することによって血管が圧縮し、栄養が運ばれにくくなってしまいます。
栄養が運ばれないために、皮膚の働きも衰えてしまうため肌荒れやたるみの原因になるのです。
さらに煙草は一服するごとに20~100mgほどのビタミンCを破壊すると言われています。
ビタミンCは肌がコラーゲンなどの生成をすることに必要不可欠な栄養素なので、それが欠けてしまうと肌荒れを引き起こしてしまうのです。まさに百害あって一利なしですね。
現代社会では働く女性も多く、ついつい付き合いで飲みに行って油の多いものを多く摂取したり、夜が遅くなる方も多いのではないでしょうか。
20代から肌のたるみが始まる方や、たるみが目立ってしまう方は、このような積み重ねが原因なのかもしれません。
1-2.乾燥
「乾燥はお肌の大敵」と言われるように、乾燥してしまうと皮膚の水分を十分に保つことができず、皮膚の層に負担をかけてしまいます。
皮膚に負担がかかってしまうとコラーゲンなどの成分も十分に生成されず、肌荒れやたるみの原因に繋がるのです。
1-3.紫外線
紫外線と聞くとシミやそばかすのイメージが強いですが、実はたるみの原因にもなるのです。
紫外線は皮膚の奥まで届くことができるので、線維芽細胞に多大なダメージを与えることができます。
線維芽細胞がダメージを受けるとコラーゲンなどの生成に支障をきたします。
また、コラーゲンなどの成分を分解させる酵素が過剰に分泌されるので、肌のハリを失うことに繋がります。
1-4.表情筋、深層筋が衰える
顔の筋肉が衰えてしまうと、その上にある脂肪や皮膚を支えることができなくなります。
小胸筋や大胸筋を鍛えないとバストが垂れる仕組みと同じですね。
また、深層筋には血液を顔全体に送り込む役割がありますが、深層筋が衰えてしまうと血液と一緒に運ばれる栄養が行きわたらなくなってしまいます。
表情筋は体内の筋肉の中でも薄いと言われているため、使わないとすぐに衰えてしまう筋肉なのです。
口を動かさない方や表情があまり変わらない方など、筋肉が衰えているかもしれないので気を付けましょう。
1-5.姿勢が悪い
猫背や前かがみの姿勢がたるみの原因と言われています。
オフィスワークで長時間パソコンと向き合ったり、日常生活でスマートフォンを前かがみで使うなど姿勢が悪くなることで顔のたるみを引き起こしやすいと言われています。
猫背のような悪い姿勢を続けていると、首の後ろの筋が縮み、前側が引っ張られるため頬が下方向に引っ張られることからたるみの原因になるのです。
デスクワークをされている方は多いと思いますが、デスクワークも大きな原因の一つなのです。
1-6.ストレス
現代社会に欠かせない問題がストレスです。ストレスとは、不快な刺激が加わることで心身に負担がかかることです。
ストレスホルモンが分泌されることによって、血管の圧縮や免疫機能の低下から、ターンオーバーの乱れまで引き起こす原因となります。
ストレス状態が長く続くと、その分ターンオーバーの乱れが続き、肌荒れを招く原因になってしまうのです。
参考サイト
2.たるみの改善方法
原因を挙げていきましたが、挙げていくうちに八方ふさがりに思えてしまった方もいると思います。
仕事上避けられないことなど、どうしようもないですよね。
しかし日常生活の些細な習慣や癖を少しでも直すことができれば、たるみも良くなるのではと思いませんか?
次に日常生活でもできる肌のたるみの改善方法を紹介します。
2-1.バランスの良い食事と十分な睡眠を
食事に関してはお仕事の付き合いなど仕方ない場合も多いかと思います。
例えば昼食を外食からお弁当に変えたり、お酒の席でも食べる物を選ぶなど少しの努力でも改善は期待できます。
基本は炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素を考えて食事をするようにしましょう。
また、肌に良いとさせるコラーゲンやビタミンA、ビタミンE、ビタミンCを積極的に摂ることでもお肌を労わることができます。
ビタミンCはオレンジやレモンなどのフルーツ以外にも、赤パプリカやピーマンなどにも含まれています。サラダにして食べることがお勧めです。
ビタミンAはうなぎや卵、チーズなどに含まれているのでたんぱく質も兼ねて摂りたいですね。
ビタミンEはいわしやかぼちゃ、たらこなどに含まれています。お弁当に入れやすいのではないでしょうか。
コラーゲンはフカヒレや手羽先、豚肉などに含まれています、市販でもコラーゲン成分配合のドリンクなども販売しているので取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、睡眠も十分確保するようにしましょう。
休みの日だからといってたくさん寝すぎてはいませんか?
休みの日の寝溜めは体内時計を狂わす原因にもなり、睡眠時間が不規則になってしまいます。
お肌のターンオーバーを促すためにも最低でも0時には寝る習慣をつけ、6時間から8時間は眠るようにしましょう。
良く眠るためには就寝直前のスマートフォンやパソコンの使用を避け、ぬるめのお風呂に長く浸かったりストレッチをすることが効果的です。
眠れない場合はマグカップ一杯の牛乳にはちみつを入れて温めて飲むと安らぎますよ。
2-2.紫外線対策はしっかりと
日焼けも気になるし紫外線が強いからと、夏しか日焼け止めなどで紫外線対策をしていませんか?
紫外線は天気や季節に関係なく降り注いでいます。
年間を通して、UVカットの効果のある化粧品や日焼け止め、日傘などを使用し、服を着るなどの対策を行いましょう。
今ではUVカット成分配合の化粧下地やファンデーションなども多く取り扱いされています。自分の肌にあったものを選び取り入れていきましょう。
2-3.お肌の保湿はたっぷりと
乾燥肌の方にありがちなのが、皮膚の油分が強くベタベタしてしまうので保湿成分の少ない化粧品を選ぶことです。
実は、乾燥していて水分が足りないからこそ、皮膚が油分を分泌してしまうと言われています。
実は乾燥しているのに、余計ベタベタするのが嫌で、保湿成分の少ないさっぱりとした化粧品を使っていたら悪循環になってしまいますよね。
必ず保湿成分の多い化粧品を選ぶようにしましょう。
お風呂上りや洗顔後程乾燥しやすくなるので、必ず5分以内に化粧水等で保湿を行うことがおススメです。
あとはお部屋の湿度にも気を遣いましょう。
お部屋が乾燥していると肌は乾燥しやすくなります。
加湿器などをしようして部屋の湿度を保つようにしましょう。
最近ではアロマオイルが使える加湿器なども増えており、デザインのかわいいものも増えています。これを機に購入してみるのはいかがでしょうか。
2-4.普段より顔を動かしてみる
表情筋を鍛えるために、通常の筋肉トレーニングのようなハードなトレーニングは必要ありません。
いつもより少し大きく口を開けて話してみたり、笑う悲しむなどの表情を作るだけでも大きく違います。
また、顔をマッサージするだけでも違いますよ。
自宅で手軽にできる表情筋エクササイズを行うこともおススメです。
ここでは顔を動かすだけで、家事などをしながら出来る方法を紹介します。
●舌回しエクササイズ
口を閉じて舌を、唇と歯の間におきます。その後、歯の表面を舌で円を描くように回しながらなぞります。
大体15回から20回と言われていますが、最初はかなりきついので痛いと思ったらすぐにやめましょう。
片方を回し終えたら、反対側にも回します。これを一日3セットほど行えるようにしましょう。一度に行う必要はありません。
表情筋が鍛えられるだけでなく、小顔効果もあるので一石二鳥ですね。
●大きな口であいうえおと言う
「これ以上開かない!」というくらい口を開けて「あいうえお」と口を作ってみましょう。
声を出す必要はありません。出来る方ならア行からワ行まで行ってみてください。
表情筋を意識して動かすことによって普段話しているよりも表情筋を鍛えることができます。
後は食事をよく噛むことも表情筋を鍛えることに効果的です。
よく噛めば満腹中枢が刺激され食事も少量で済むこともあるのでダイエットもでき一石二鳥ですね。
2-5.背筋をまっすぐ伸ばす
正しい姿勢は大事ですが、正しい立ち方や座り方は慣れないとかなり辛い人も多いです。
まずは背筋を伸ばす意識から始めましょう。
立っている時も椅子に座っているときも、背筋を伸ばす癖をつけることが大事です。
デスクワークの場合は背筋を伸ばした時に、キーボードを触ることが丁度良い位置に椅子の高さを調整しましょう。
普段の姿勢になると少し高い、と思うくらいが理想だと思います。
猫背の場合は、市販でも猫背の矯正グッズが販売しているので購入することもおススメです。または整体など専門の方に施術をしてもらうだけで大きな効果が期待できます。
猫背矯正だけでなく、骨盤のゆがみを直して姿勢を正すなど、整体も種類が豊富なので一度利用してみてはいかがでしょうか。
2-6.禁煙
喫煙はまさに百害あって一利なしです。
美容のために禁煙することをおススメします。
喫茶店やレストラン、ホテルなども分煙、禁煙となり喫煙者が肩身の狭い状況になっている今だからこそ禁煙してみてはいかがでしょうか。
2-7.ストレスを解消する
これが一番難しいことだと思います。
まずは自分が何にストレスを抱えているのか知ることが大事です。
それから自分の好きなことや趣味などを楽しむ時間を取ることも大事になります。
日本人のほとんどがストレスを抱えていると言われている今、知らず知らずのうちに体にはどんどんストレスが蓄積されていきます。
適度に息抜きを行い、メリハリをつけることも肌にとってだけでなく、自分の為にもなるのではないでしょうか。
3.たるみの治療を行う方法
これまで日常生活で出来るたるみの改善方法を紹介しましたが、日常生活ではどうしようもないたるみもあります。
それは加齢でのたるみです。
生活習慣などが原因で起きていた肌のたるみは上記の内容で改善が期待できますが、加齢が原因のたるみは日常生活ではどうしようもないと言われています。
そこで紹介したいのが、治療をするという方法です。
治療はたるみを確実に解消することができます。
現在、たるみの治療には様々な治療法が行われています。
クリニックによって値段や治療法が様々なように、治療の効果も個人差があります。
経験差などもクリニックによってあるので、クリニック選びは慎重に行いましょう。
また、痛みや副作用といったリスクに関しても医師と相談することが重要です。
ここで、いくつか治療法の例を紹介します。
3-1.フェザーリフト
フェザーリフトとはフェイスリフトの種類のもので、通常切開を行い、肌を引き上げる方法と異なり、糸を通して肌を引き上げるという方法です。
切開よりも痛みは少なく、部分麻酔で可能なことから患者に対する負担が少ないと言われています。
肌を引き上げるだけではなく、糸が皮膚の組織を刺激することによってコラーゲンの生成を行い、肌のハリとツヤを向上させる効果もあると言われています。
ただ、切開する場合のフェイスリフトよりも効果は少ないと言われ半永久的ではないことがデメリットとなります。
3-2.ウルセラ
超音波を利用した治療方法です。
超音波が肌の筋膜にアプローチし、肌の筋肉をリフトアップすることによってたるみの根本的な原因を解決できると言われています。
また、目的部分をピンポイントで引き上げが可能なので、口元などの細かいたるみにも対応することができます。
超音波を当てるので痛みが気になるところですが、個人差があるとのことで、痛みに敏感な方は痛みを感じるかもしれません。
また効果は半年から1年は続くとのことで、持続的に行う必要もあります。
3-3.トリニティ
トリニティはしみやそばかす、赤みに効く光治療と、しわやたるみに効く高周波治療、そして小じわや毛穴の改善に効果的な赤外線治療の3つを併せ持つ治療方法です。
たるみに効果的なことはもちろん、女性が抱える肌の悩みのほぼ全てを解決できる施術となっています。
トリニティはレーザーなので切る必要もなく痛みもほとんどないことがメリットとされています。
しかし、定期的に治療を続ける必要があるため、手間と費用がかかるとのことです。
参考サイト
最後に
肌のたるみの原因や解決方法について紹介しました。
加齢だけが原因だと思っていたたるみも、実は日常生活の些細な習慣が大きな原因として絡み合っているのです。
しかし、加齢だからどうしようもないと思っていたものが、実は他の原因があったと知ることができたら解決策を考えることができますよね。
日常生活の習慣を少しでも直すことで改善する可能性はあるということを知ってもらえたら何よりです。
また、加齢で発生してしまった肌のたるみも今では治療という方法で改善することが可能です。
アンチエイジングが流行し、20代から既に行っている女性も少なくない程浸透した今だからこそ、自分に合った方法を取り入れながら、いつまでも若々しい肌を保ち続けていきたいですね。