
女性の結婚式服装マナー!ドレス着こなしの4つの決まり事をチェック
更新日: 2018年10月27日
結婚式に呼ばれたら、あなたはどんな服装で出席しますか?清楚な着物?それとも華やかなドレス?最近はその気軽さからドレススタイルを選ぶゲストも多いですね。
しかし、ドレスもただ着ればいいというものではありません。フォーマルな席に出席するためには、それ相応の服装マナーが必要なのです。
そこで、結婚式に出席する上で守らなければいけないドレス着こなしマナーを伝授しましょう。
1.ドレス選びはまずは色から!
華やかな結婚式に、同じく華やかな装いで出席したいと思う女性は多いはず。ではゲストにお呼ばれした場合どんな色のドレスがいいのでしょうか?
花嫁にあやかって白、なんて絶対に選んではいけません。白はあくまで花嫁の色。何にも染まってない白は、あなた色に染まりますという無垢の象徴です。これを着ていいのは花嫁だけですから、ゲストが着ることはNGです。
また、真っ白でなくても、白に準じる色ー例えばアイボリーや淡いベージュも避ける傾向があります。これは照明の加減や写真に映ったときに白っぽく見えてしまうことがあるためです。
アイボリーに白のボレロやストールをすると、まさに真っ白づくめ。花嫁への気遣いとして、白い衣装は避けましょう。
反対に黒づくめというのもよくありません。黒いドレスに黒い羽織では悲しみの席の装いになってしまうからです。
ホテルウエディングや神前式が多かった一昔前に比べ、今ではチャペルスタイルで挙げる人も増えてきました。チャペルというのは、もともと結婚式だけではなくお葬儀も執り行う場所です。
ですから、チャペルスタイルの結婚式で黒づくめは禁物。華やかに着飾ることが、相手へのお祝いの気持ちの表現となるので、是非、カラーのドレスをおすすめします。
では何色ならいいの?
季節により流行色は変わりますが、春夏ならパステルカラーが、秋冬にはボルドーなどの深い色が素敵です。
そして、花嫁のお色直しのドレス色と被らないようにしてあげると、より親切ですね。
そういった意味でゲストに好まれるのが、紺やエメラルドグリーンのドレスです。花嫁のお色直しでは選ばれづらい色でもあり、季節にも囚われにくい色でもあるからです。一着は用意しておくと役立つでしょう。
2.色が決まったら次は形選び
一口にドレスといっても様々なシルエットがあります。プリンセスラインやエンパイアドレスは、より華やかでゴージャスです。
また、ウエストラインが絞られるスピンドルタイプだとドレススタイルにも気合が入りますよね。
結婚式からのご出席なら、膝が隠れる丈のドレスを選びましょう。これはお悔やみの席でも言われるフォーマルのマナーの一つです。
女性の体で最も美しくないのは膝の裏と言われていることから、お辞儀をしたときなどに膝裏が大きく露出してしまうのを防ぐ必要があるためです。かわいいからといって、結婚式でミニ丈ドレスをチョイスするのはやめましょう。
また、二次会から呼ばれている場合であれば、幾分カジュアルな印象のドレスでも大丈夫な場合があります。開催場所にもよりますので、よく確認しておきましょう。
また、平服にてお越し下さいと招待状に書いてあったとしても、それはカジュアルでOKということではありません。
ゴテゴテに着飾る必要はもちろんありませんが、TPOを弁えたうえでのパーティースタイルであることには変わりませんので注意が必要です。
3.ドレスが決まったら小物選び!何が必要?
ドレスが決まったら、それに必要な小物を選びましょう。
ドレスアップスタイルでは全身に使う色を3色まででまとめると上品な仕上がりになります。
例えばドレスが2色使いなら、小物の色は統一する。
ドレスが単色ならば、小物は2色使えることになります。
また、柄物のドレスを選んだ場合には、その中の一色からとって小物をチョイスするとまとまりがよくなるでしょう。
よく使われるのはベージュ・ゴールド系、グレー・シルバー系、そして黒です。
小物を選ぶときには、なるべく同系色で揃えておくとその後も使い回しがしやすくなります。
黒いアイテムも大人っぽく落ち着いた印象で素敵ですが、先に書いたように黒づくめの装いにならないよう気をつけなければなりません。黒いドレスなら色物の小物を、色物のドレスなら黒でグッと引き締まった印象を出すのも素敵ですね。
小物を選ぶ上で、ドレススタイルをよりフォーマルなものにする決まり事がいくつかあります。膝を隠すマナーについては先ほどご説明しましたね。このマナーと同様に、露出を少なくさせるために肩先やつま先を隠すのが鉄則です。
そこで必要になるのが、ストールやボレロといった羽織りです。ストールは結び方によってはかわいらしくもゴージャスにもできるアイテムです。
しかし、披露宴の食事中や写真撮影をしていると、どうしてもズレ落ちてきてしまったりとなにかと気になってしまうのも事実です。
ボレロはシンプルと思われるかもしれませんが、着崩れすることもないので非常に便利です。夜の披露宴であれば少しの肩出しはOKですが、基本的には隠しておいたほうが無難でしょう。
足元はつま先を隠さなければなりませんので、ミュールやサンダルはいけません。式からの出席を予定しているのであればオープントゥなどもできるだけ避けましょう。
ちなみに、パーティーシューズはサテン地のような光沢のある布製のデザインが多いですが、これはフォーマルな席では革製品を嫌うため、また、布の方が格式が高くなるという謂れのためです。
とりわけ爬虫類などの革は殺生を嫌うフォーマルの場では不向きです。昔はこうした正式な席には一反の布から着物や履物を拵えたことが、今のフォーマルウェアにも受け継がれ、革よりも布の靴が重用されているのです。
もちろんエナメル製の靴でも構いませんが、いずれにしても、こういったパーティーシューズは非常にデリケートなため、会場で履き替えるようにしましょう。アスファルトを歩くようには設計されていないため、すぐに傷んでしまいますよ。
革と同じように、気をつけなければいけない素材として毛皮が挙げられます。秋冬の装いに一役買うファーの小物も、殺生の観点から嫌われるアイテムのひとつです。
とりわけ、挙式から出席する場合には避けた方がいいでしょう。
しかし、ファーはNGですが、マラボーといった水鳥の羽を使ったものはOKという実は案外知られていないマナーがあります。
ファーとは獣の革を剥いで作るもの。この獣とは四足歩行のものを示します。反面、水鳥は二足歩行。獣ではないという扱いになるのです。まさにマナーの抜け穴。ドレススタイルに季節感を出したい場合は、是非マラボーのアイテムに注目してみてくださいね。
話を戻して、靴の次はバッグです。これも、羽織や靴と同系色を選んでおくと、どんなドレスにも合わせやすくなります。
布地にビーズやスパンコールなどを施したものが多いですが、昼間の式であれば光沢は抑え目のものの方が無難です。また、あまり大きな物はパーティーには不向きです。
手鏡とハンカチくらいしか入らない大きさのバッグがほとんどですが、あくまでアクセサリーのひとつと捉えましょう。背もたれに置いたり、膝の上に置いて邪魔にならない大きさというのが目安です。
入りきらない荷物はサブバッグなどを利用し、かさ張らない程度の量にして持ち歩きましょう。
4.アクセサリーはつけなきゃダメ?
ドレスに羽織り、靴にバッグが揃えば、パーティースタイルはあらかた完成です。しかし、女性の胸元は飾るための場所。お祝いの気持ちを表現するためにも是非、アクセサリーを身につけましょう。
結婚式のアクセサリーとしてオーソドックスなのはパールのネックレスです。以前は、結婚を繰り返すことをイメージさせる重連パールは避けられましたが、最近ではそれほど気にされなくなりました。
結婚を繰り返すというよりも、喜びが重なるという考え方に世論がシフトしていったためもあるでしょう。
マナーとはいえ、時代に即して変化していく部分もあるので、あまり硬くならずに柔軟に対応していくことも必要ですね。
ネックレスと同じく、コサージュも多用されるアクセサリーです。ある村の青年が彼女にプロポーズする際、花束をプレゼントし、彼女は了承の返事の代わりに花束から一輪取り出し彼の胸に飾りました。
そして、村の人々はそのカップルを祝福するために、花束と同じ花を胸元に飾りました。これがコサージュの始まりです。
コサージュは、入園式や卒業式といったイベントごとでお母様たちが使うシーンが多々見受けられますが、本来は結婚を祝うためのアイテムなのです。
基本的には左胸に、茎を上にして胸元の顔に近い位置につけるものです。基本的にというのは、利き手によって異なるからです。
右利きの人は左胸につけやすいですが、左利きの人はそうではありません。無理せず、右胸につけて大丈夫です。
どうでしたか?
結婚式に呼ばれた時には押さえておきたい4つのポイントとしてご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?
結婚式に呼ばれたら、是非、相手をお祝いする気持ちをあなたの装いに込めてみてください。ステキなパーティースタイルで、あなたのオンナっぷりアップも間違いなしです。