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夫婦間のプライバシーの侵害について【他人と家族の境界線はどこまで】

お互いを尊重する夫婦

夫婦生活が円満に上手く行くために重要なプライバシーのあり方。

夫婦間のプライバシーとは一体どのようなものが理想なのか。また、理想の形に近づけるにはどんな努力をしたら良いのか。

2人がより良い関係になっていくために、知っておきたい夫婦とプライバシーの関係について、夫婦とは実は、他人と家族の境界線上にある微妙な関係なのです。

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1.夫婦間でのプライバシーとは?

プライバシーという言葉の意味は知っていると思いますが、夫婦間でのプライバシーとは一体どのような物でしょうか。

プライバシーとは他人同士がお互いを尊重するために必要な物で、夫婦は家族なのだから必要ないと思うのであれば、それは大きな間違いです。

夫婦間でこそ、プライバシーが重要な役割を持ってくるのです。

プライバシーと聞くとなんだかお互いをさらけ出していないような寂しい気持ちになりますか?
だとすればそれも大きな誤解です。

夫婦といえども、個人としてお互いを尊重し、きちんと夫婦間でもプライバシーを守りプライバシーと上手く付き合っていく事こそ、夫婦円満の秘訣なのです。

2.夫婦は他人?それとも家族?

夫婦は家族だからプライバシーは必要ないという考えは間違いだといいましたが、そもそも夫婦とは家族なんでしょうか。

一方で、喧嘩したときなどに「夫婦は所詮他人よね」なんていう人も少なくないと思います。
法律的には、元他人、今家族。といったところですね。

家族であっても元は他人で、血のつながりも無いが、一番身近な存在・・・。
そう、夫婦とは、実は他人と家族の境界線上に位置する、非常に微妙な関係だったのです。

夫婦は他人でも家族でもなく、「夫婦」なのだと認識すると、これから話す内容も理解しやすくなると思います。

3.プライバシーにも段階がある

夫婦の微妙な関係が分かったところで、夫婦間のプライバシーの話に戻りますが、プライバシーと一言に言っても、その中身には様々な段階があるのです。

名前すら明かさないプライバシーもあれば、住んでいる県までは明かすけれど住所は明かさないプライバシーもあり、また親しい間であっても例えばお金の話や病気の話などはプライバシーとして明かしたくない場合もありますよね。

つまりどこまでオープンにし、どこからクローズにするかは、相手との関係性や自分の気持ちによって様々変わってくるという事です。

このプライバシーに対しての価値観がずれていると、揉め事の原因となります。

4.他人のプライバシー

他人同士のプライバシーはそんなに難しく考える必要はありません。

基本的に相手がオープンにしてきた事柄以外は深く追求しない方が無難でしょう。

自分自身が割となんでもオープンにしていくタイプの方は、「もう少し教えてくれても・・・」「もっと信用してよ」と寂しい気持ちになる事もあるかもしれませんが、そこは相手の気持ちを尊重し、「プライバシーを重視するタイプの側」に合わせた方が良いでしょう。

今だとSNSが非常に浸透していますが、SNSの投稿を見ていても、自分の年齢や勤め先から家族構成、自分や家族の顔写真まで気にせずオープンに載せているひともいれば、一方で顔写真はおろか、名前もニックネームのみ、たまに風景の写真がアップされる程度、という人まで様々です。

人それぞれ、どこまでオープンにしたいかの基準まったく違うという事です。

5.夫婦でのプライバシーの考え方のズレ

人それぞれプライバシーの考え方が違うのが当たり前なら、夫婦間であっても考え方が違って当然といえます。

夫は家庭内の事は他人には話したくないのに、妻が何でも喋ってしまうとか、妻は子供を世間にさらす事に抵抗を感じているのに、夫が年賀状に顔写真をプリントしてしまうとか、細かい事も含めればきりがないほど、考え方のズレは発生する事と思います。
これは夫婦というのがひとくくりの共同体であることから起きるトラブルです。

独り身であれば自分の事をどれだけさらけ出しても文句を言われる事も無いわけですが、夫婦の出来事や夫婦の生活に関する事を、夫も妻も「自分の問題」としてとらえていますから、「自分の事だから言っても良いよね」と言った具合で片方の判断でオープンにされてしまうと、もう片方は「私の事まで勝手にオープンにしないで!」となる訳です。

2人で1つ、というのは夫婦として素晴らしい事ですが、プライバシーの問題は別です。夫婦の問題を自分だけの問題として勝手にオープンにせずにもう一方の考えをきちんと確認する必要があります。

6.夫婦の間でのプライバシーのあり方

個人情報の保護 プライバシーのイメージ

これまでは主に一般的なプライバシーの考え方と、夫婦と他人との間のプライバシーについてお話ししてきましたが、ここからは夫婦間のプライバシーのあり方についてです。

つまり夫と妻の間で、プライバシーについてどのように考えていけば良いのかという事です。
これが一番重要で難しいところでありますが、夫婦円満のためには必要不可欠ですので、しっかり考えてほしいと思います。

まずそもそも、夫婦間でプライバシーって必要?と思う方もいるかもしれませんが、はっきり断言出来ます。必要です。
むしろ夫婦だからこそ必要なのです。

冒頭で夫婦とは他人と家族の境界線上の存在だとお話ししましたが、そもそも家族であってもプライバシーは必要です。

ただ、他人よりはゆるく、割となんでもオープンにしていく傾向があると思います。

他人同士はもちろん、プライバシーを尊重しながら付き合っていくべきです。

では夫婦は。こちらは、プライバシーとして守られる個人情報と、夫婦としてお互い報告しあうべき内容とを、きちんと見極めていく事が重要となってきます。

7.夫婦間で守られるプライバシー

夫婦間であっても守られるべきプライバシーは存在します。これを無視して相手のテリトリーにズカズカ入っていこうとすると、必ず不満がたまり揉め事が起こります。

好きならば何でも知りたい、家族ならば全て分かっていたい、と思う気持ちは分かりますが、何度も言うように、家族であっても、夫婦であっても、一人の人間、一個人である事は揺るぎませんので、守られるべきプライバシーは必ず存在します。

8.夫婦間で明かされるべき個人情報

夫婦として生活していく上で、明かされるべき個人情報も確かに存在します。

「恥ずかしい」「言いたくない」なんていう理由でプライバシーを守る事によって、明らかに相手にとって不利益を被るような事や、夫婦生活を継続する事が困難になるほど、夫婦間を根本から揺るがすような事柄は、やはり誠意を持ってきちんと相手に伝えていく事が大事です。

これは他人とは違い、一生一緒に生きていくと約束した物同士ならではの最低限のマナーとも言えるでしょう。

9.何をどこまでオープンにすべき?

では、具体的には夫婦間でのプライバシーは何をどこまでオープンにし、何を個人情報として守っていけば良いのでしょう。

これは夫婦間での「適度な距離感」というような言葉にも置き換える事が出来るかと思うのですが、基本的には夫婦お互いが納得していれば、他の夫婦とプライバシーの考え方が違っても問題ない訳ですから、2人できちんと話し合う事が大前提となります。
その上で、私の思う丁度いいプライバシーのあり方を提案させていただきます。

10.夫婦間プライバシーの具体例

まず、例えば夫が夜、何の連絡も無く夜遅く帰ってきたとします。この場合に「どこに行ってたの?」「何をしてたの?」と妻が聞くのは当然の事です。これは何か事件や事故に巻き込まれていないか等、夫の身の安全を心配する意味でも夫婦間で共有すべき事柄だと思います。

「友人と新宿で飲んできた」と夫が答えたとします。これで妻の「どこで何をしていたのか」という疑問は晴れ、事件や事故でなかった事も分かった訳ですから、妻はこれで納得し、それ以上深く追求しないのが良いでしょう。

これ以上「新宿のなんていう店?」「友達って誰?何人?」と追求してしまうと、夫は自分のプライバシーまで侵害されている気持ちになりストレスがたまります。もちろん夫が自ら話したい性格の場合は別ですが。

また他には、通帳残高の計算が合わないために妻のネットショッピングの確認させてほしいと夫が言ったとしたら、夫婦のお金は基本的に共有財産ですので、妻は夫に履歴を見せる必要があるでしょう。

ただ、妻が毎日つけている日記を見せてほしいと言われたとしたら、これは明らかに個人的な物なので、夫婦であっても妻は拒否してかまいません。

11.夫婦間のプライバシーについてのまとめ

このように、夫婦間のプライバシーの扱いは実は一番微妙で難しい問題なのです。
しかしお互いを思いやり尊重しあう気持ちがあれば、自然と良い距離感で夫婦生活を続けていける事と思います。

一番大事なのはきちんと夫婦で話し合いを設ける事。2人が納得していればそれで良いのですから。

なんでも全てを知りたいと思ってしまうタイプの人は、夫婦であっても守られるべき個人情報がある事を知る事。

とにかく秘密主義で何も言いたくないタイプの人は、夫婦は相手を安心させる義務があり、夫婦生活を続ける上で明かさなければならない情報もある事を知る事。
これが大事な事です。

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