結婚詐欺の典型的なパターン6つと対処法!結婚詐欺に遭いやすい人は?
PR 投稿日: 2023年05月14日
結婚詐欺は金銭を奪うと同時に被害者の尊厳を深く傷つける卑劣な犯罪です。
しかし結婚したいと願う男女にとって、詐欺の可能性を常に念頭に置きながら婚活をするのは大変な負担にもなってきます。
そのため効率を重視するなら、結婚詐欺をパターンごとに分類してそれに合わせた対処法を学んでいくのがおすすめとなります。
結婚詐欺に騙されることを完全に防ぐのは難しいものの、詐欺のパターンを知ることでお金を持ち逃げされる最悪の事態を回避できる可能性は十分にあります。
結婚詐欺のパターンを知りたいなら、本記事を参考にしてみてください。
結婚詐欺の典型的なパターン6選
まずは典型的な結婚詐欺のパターンを6つ紹介していきましょう。
もちろん結婚詐欺にはさまざまなケースがあり、この6つのパターンに当てはまらない形も数多くあります。
しかし「実際にお金を持って逃げる」部分はパターンごとに共通点が多いので、その前段階での動きを察知できれば詐欺を未然に防げる可能性も高まります。
1.外国人や海外戸籍者を装ったロマンス詐欺
近年、急激に報告事例が増えている結婚詐欺のパターンに「ロマンス詐欺」があります。
ロマンス詐欺とは主に外国人や外国籍を持つと自称する日本人が国際結婚をちらつかせて詐欺を行うものです。
結婚詐欺では詐欺師は自分の情報を極力隠したがるものですが、外国人との結婚話は詐欺師にとって非常に有利な条件が揃っているといえます。
- 「海外に居るので会うのが難しい」との理由で家族や友人を紹介しない
- 「外国の企業や組織は守秘義務が厳しい」といって具体的な仕事内容を明かさない
- 日本と海外では金銭感覚が違うとして多額のお金を用意させやすい
堺雅人さん主演で映画にもなった有名なロマンス詐欺事件に「クヒオ大佐事件」というものがありますが、その犯人もアメリカ空軍のパイロットを自称することで家族や仕事関係の問題をごまかす手口を行っていました。
また結婚詐欺は男性よりも女性の方がターゲットになりやすいとされていますが、ロマンス詐欺に関しては男性も狙われやすい点に特徴があります。
特に最近は婚活系のマッチングアプリを通じてロマンス詐欺が発生することが増えているため、自称外国人と出会う際には警戒が必要になるでしょう。
2.結婚資金や式場費用として預かったお金を持ち逃げする
結婚詐欺の中でも厄介なのが、交際期間中は詐欺の匂いを一切させず結婚のために用意した資金や式場費用だけを奪って消えてしまうパターンです。
このパターンでは信用していた相手が本当に突然消えてしまうため、しばらくは詐欺に遭ったという事実を認められず通報が遅れてしまうことも珍しくありません。
最悪の場合、周りが詐欺だと言い聞かせても騙された本人は「相手は何か事件に巻き込まれて失踪してしまった」と考えて残りの人生を費やして詐欺師を待ち続けることすらあります。
このパターンの詐欺に対抗するには、結婚費用の管理や式場への振り込みを一方だけに任せないようにすることが大切です。
たとえ結婚を前提としていても実際に結婚するまでは他人であるという事実は忘れないようにしましょう。
3.親や家族の医療費を負担して欲しいと頼んでくる
結婚を考えている相手から「親の介護のため」や「家族の手術費用のため」という名目でお金を貸して欲しいと頼まれると、断るのは非常に難しくなります。
医療費という名目を出されると数百万円の借金を申し込まれても違和感は少ないため、素直に従ってしまうケースもよくあります。
手の込んだ詐欺師グループになるとわざわざ病気の家族役を用意して騙してくることすらあるので、個人の注意力だけではどうにもならないこともあるでしょう。
そのため医療費を絡めた結婚詐欺については、第三者に当たる医療機関側に確認を取ることが重要になります。
お金は病院に直接渡すから病院の連絡先を教えて欲しいといった形で、本当に病気の家族が実在するのかどうかを遠回しに確認していくのが有効な対策となります。
4.事業の運転資金や借金返済のための出資を装う
「会社の運転資金が足りないの融通して欲しい」や「仕事で大きな損失を出してしまったので穴埋めの費用を貸して欲しい」といった仕事に関するお金の催促は結婚詐欺師の常套句となっています。
特に社長業や個人事業主、アート系の仕事を自称している詐欺師はこうした理由でお金を騙し取ろうとするケースが非常に多いと思っておきましょう。
このパターンの結婚詐欺師はお金を騙し取るまでの前段階では逆に資産家を装っていることが大半となります。
常にブランド品を身につけていたり高級車を乗り回していたりしますが、よく見ると偽ブランド品やレンタカーを使っているだけというのもお約束です。
レンタカーについては必ずナンバープレートの平仮名が「わ」か「れ」になっているので、その点に注意して見分けるようにしましょう。
ブランド品は相手にどの店で買ったのかやブランドに対するこだわりといった質問をしていくと、レベルの低い詐欺師なら簡単に化けの皮を剥ぐことができます。
そして大前提の話になりますが、実際に事業資金の提供や借金の肩代わりを頼まれた場合にはたとえ相手が詐欺師でなかったとしても結婚は一旦考え直した方がいいことは間違いないでしょう。
5.結婚後の将来のためといって投資話を持ちかける
将来のための投資という理屈で多額のお金を騙し取るパターンの結婚詐欺も存在します。
たとえば不動産投資や金融投資という形を取られると、知識のない人にとっては具体的なお金の流れがわからなくなってしまい気づいたときには取り返しのつかない金額を騙し取られていることもあり得ます。
またマルチ商法や投資詐欺と連動して、怪しげな投資話に引き込んでくるケースにはさらなる警戒が必要です。
マルチ商法に組み込まれてしまうと結婚詐欺の被害者というだけでなく一部では加害者として共犯の身に置かれることになります。
そうなると心情的に犯罪グループから抜け出せなくなり、骨の髄まで搾り取られてしまうこともあるでしょう。
投資に関する知識を持たない場合には、相手と2人だけで決断せずに誰か詳しい人に相談してから動くことをおすすめします。
6.少額のお小遣いを徐々に増額してくる
一見すると詐欺とはわからないような少額をたびたび要求して、気がついたときには大きな金額を奪われていたというパターンもあります。
「財布を忘れたから千円貸して」といった軽いところからスタートして、徐々に要求する金額を上げていくのもこの種の詐欺の常套手段です。
この手の詐欺師は単なるヒモ男と区別がつかない場合もあるので、「だめんず」好きな女性は格好のターゲットとなってしまいます。
別れる際もヒモ男らしく別の女の存在を匂わせて相手から別れ話を切り出させるといったテクニックを使うことで、最後まで結婚詐欺に遭ったと自覚させない辺りは数ある詐欺師の中でも実は相当に恐ろしいタイプといえるでしょう。
このパターンの結婚詐欺に対しても、そもそもお金にルーズな相手を結婚候補にしないという基本的な姿勢で対応することが望ましいといえます。
結婚詐欺に遭いやすい人のパターンとは?
ここからは結婚詐欺に遭いやすい人のパターンについて紹介していきます。
結婚詐欺は女性の方が狙われやすい犯罪ではありますが、男性にとっても十分に警戒するべきものとなっています。
ここでは男女の差がそれほどないパターンを紹介していますので、自分に当てはめながら参考にしてみてください。
1.一刻も早く結婚したいと焦っている人
結婚を焦っている人は男女を問わず結婚詐欺師にとって、もっとも美味しい獲物となります。
焦りから家族や友人関係を深く追求してこなかったり、お金についての頼みごとを深く悩まずに快諾するような相手は結婚詐欺師にとって非常に与し易い存在となってしまいます。
たとえ結婚を焦っているのだとしても、詐欺に引っかからない最低限の警戒は怠らないようにしましょう。
相手の仕事と家庭環境については必ず調べ、嘘をついていないかどうかを納得行くまで調べることが肝心です。
2.お金に余裕があって詐欺への警戒心の薄い人
お金に余裕のある人間は詐欺師のターゲットになりやすいといえます。
その中でもお金に不自由した経験のない、詐欺への警戒心の薄い人間は特に狙われることになります。
そうしたタイプの人は普段は恵まれた環境にいるため詐欺師のような悪意ある人間と接する機会は限定されています。
しかし結婚相手を選ぶとなったときには「普段の環境では出会えない相手」に強く惹かれてしまい、結果として悪い相手に引っかかることがあるわけです。
海外のセレブやロイヤルファミリーにもこの手の醜聞は非常に多く、結婚を意識した途端にどれだけ人間の注意力が散漫になるかを示しているともいえるでしょう。
恋の熱に浮かされて目が曇ったとしても、最後まで周囲のアドバイスを聞く耳は持っておくことを心がけてください。
3.結婚相手の理想が高い人
意外に思われるかも知れませんが、結婚相手への理想が高い人も結婚詐欺のターゲットにされやすい傾向があります。
高収入で顔も良く、性格にも親族関係にも恵まれている人というのは当然ながらすでにパートナーを得ていて婚活市場に出てくることは滅多にないでしょう。
しかし結婚詐欺師はどんなに理想的な人間でも正確に演じることができます。
理想が高すぎて相手探しに疲れてしまった人は、そんな理想そのものに擬態する結婚詐欺師に簡単に騙されてしまうことになります。
本人としては「自分は厳しい条件で相手を探している」と考えているため、一度騙されてしまうとそのまま泥沼に落ちてしまうこともあるでしょう。
このパターンに陥らないためには「婚活において理想を完璧に満たす相手などいない」という現実をまず受け入れておくことが必要になります。
4.生真面目で流されやすいタイプの人
生真面目で誠実だが押しに弱く、流されやすい気弱なタイプの人は結婚詐欺に限らず詐欺全般に狙われやすい宿命にあるともいえます。
このタイプの人は優しい言葉で騙してくる詐欺師だけでなく、強い言葉で強引に迫ってくる相手にも弱いところが対処を余計に難しくしています。
騙されないためには信頼できる第三者を挟んで行動することが最善となりますが、真摯に結婚相談に乗ってくれる人と出会うのは結婚するよりも難しい面があります。
そのため結婚詐欺から逃げる自信のない人にとっては、結婚相談所といったプロフェッショナルの助けを借りることが婚活を安全に進める一つの手段となるでしょう。
その際は婚活マッチングアプリのように出会いだけに特化したものではなく、結婚に向けた具体的な相談にまで総合的に対応してくれるサービスを選ぶようにしてください。
5.過去にお金を騙し取られた経験のある人
詐欺師は独自のネットワークを持っており、一度詐欺で騙された経験のある人を調べて再度騙しにくることがあります。
それこそ結婚詐欺に遭って傷ついている人に優しく寄り添うフリをして、また騙して去っていく悪辣な詐欺師もいるほどです。
また連帯保証人のような形で誰かにお金や名義を貸したことのある人も、その情報が詐欺師のネットワークに流出することで新たなターゲットにされるケースがあります。
こうしたパターンでは組織的な詐欺が仕掛けられることも多いので、個人の警戒だけですべてを防ぐのには限界があるのも確かです。
過去に詐欺に遭ったことがあり、似たような不安を感じたときはすぐに警察や弁護士に相談をして少しでも早いうちに対応を始めるようにしましょう。
まとめ
結婚詐欺は古くからある詐欺ですが、その手口は年々巧妙さを増しています。
特にインターネットによって婚活のシステムが大きく変わったことや、国際結婚が当たり前になってきたことは結婚詐欺をさらに凶悪な犯罪に育ててしまったともいえます。
しかし結婚詐欺は今もいくつかのパターンに分類して考えることができるので、基本的な対処法を覚えておけば被害に遭うリスクを低下させることができます。
- 個人情報に関連する話を避ける
- まとまったお金を渡すように仕向ける
- 言動と身につけているものにチグハグさがある
こうした点は結婚詐欺師を見抜く上で重要になるので、何か違和感を覚えたときは冷静に第三者に相談するようにしましょう。