
マン臭が気になってSEXに集中できない!正常なにおいを知ってますか?
投稿日: 2022年10月13日
本来、女性のデリケートゾーンのにおいってどんなものなのか知っていますか?
女性も男性もSEXの際に避けては通れないデリケートゾーンのにおい問題。女性なら誰しも一度は自分の陰部のにおいが気になったことがあるのではないでしょうか。
「これって普通?」が分からないから自分じゃ判断しにくいですよね。
それもそのはず。デリケートゾーンのにおいは十人十色。個人間でそれぞれにおいが違います。
ですが、異常なもののサインを知っていれば今が普通じゃないのか、自分できちんと判断できます。
「彼がオーラルセックスをしてくれないのはもしかして私、マン臭キツいのかも…。」
においの原因を知って正しく対処して快適なSEXライフを送れるように、女性も男性も、まずは本来のデリケートゾーンのにおいから知っていきましょう。
正常なデリケートゾーンのにおいは少し甘酸っぱいヨーグルト
本来の女性のデリケートゾーンのにおいは、少し甘酸っぱいヨーグルトのようなにおいであるとされます。
これは膣内に常在菌が存在しているからです。
ですが、この常在菌は膣内の状態を正常に保つためにとても必要なもので、膣内を細菌類からの侵入から防ぐために常に酸性に保っています。
そのため、デリケートゾーンはやや酸っぱいにおいがするのです。
また、においが正常なのかどうかはおりものの状態からも判断できます。
正常なおりものは透明、乳白色もしくは白色をしており、その形状は月経周期によって多少の変化をします。
生理後のおりものは比較的サラサラとしており、量も少ないです。それが排卵期になると量が増えて糸を引くような状態になります。
そして、生理前になるとドロっとした粘り気のあるおりものが見られます。
正常な状態でもこれだけ変化するのが女性のカラダです。
臭いが出るのは病気だけじゃない
デリケートゾーンが臭うと皆さん病気を疑うかもしれませんが、必ずしも病気であるわけではありません。
前述したように、膣内には常在菌が存在しています。常に膣内を一定の酸性状態に保つために自浄作用を担ってくれているのですが、この常在菌は体調などによって働きが変化してしまいます。
例えば、ナプキンやおりものシートの常用などによる蒸れ、通気性の悪い下着、過度な洗浄、過度なダイエットなどもその一因。
ストレスや体調不良によって免疫力が低下してしまうと常在菌の働きも落ちてしまうため、膣付近に存在している大腸菌やブドウ球菌などの細菌類の侵入を許してしまいます。
膣内は湿気と体温によって菌が繁殖しやすい環境のため、これらが繁殖すると臭いを発することがあります。
大抵は体調が戻ると常在菌の働きも元に戻るため、臭いもなくなっていきますので安心してください。
しかし、いつまでも臭いが戻らないままだったり、もしくは臭いがキツくなったり、おりものの量や形状が変わったり、痒みなどの自覚症状が出てきてしまったら病気の可能性が高めです。
おりものの状態を見て病気か判断
おりものの形状はその時の体調を表しています。
まずは自分のおりものの状態を観察してみて下さい。異常があるおりものは以下のような形状をしています。
- 白くてベタベタしたおりもの
- 酒粕のようなおりもの
- 悪臭のする灰色のおりもの
- 濃い黄色または黄緑色のおりもの
- ピンクやベージュ、茶色など血液が混ざったおりもの
もしもこれらに当てはまったのなら、何かしらの病気や感染症に罹っている可能性があります。
性病はだらしない人がなるものというイメージがあるかもしれませんが、性行為をしたことがない人やコンドームを使用した場合でも、お風呂やタオルの共有などで感染症になることがあります。
誰しもなりうるものだと思って下さい。
そして必ず治るものなので、病院に行くのが恥ずかしいという理由で放置をしてしまわないように!
放っておくと不妊や他の病気を引き起こすので、おかしいと思ったら婦人科への受診をオススメします。
主な感染症と症状
細菌性膣炎
膣内の常在菌の働きが弱ってしまったために、膣付近に存在している大腸菌やブドウ球菌などの細菌類が侵入し、膣内で繁殖してしまい、炎症を引き起こした状態のこと。
悪臭のするサラサラとした白色または灰色おりものが特徴です。
症状は痒みなどが見られるが、無自覚のことが多いので厄介。
デリケートゾーンの臭いがキツくなって、おりものの形状が水っぽいならまず疑った方が良いです。
膣カンジダ
膣内でカンジダ真菌が増殖することによって炎症が起こり、ひどい痒みやおりものの異常が現れる病気のこと。
カンジダ真菌は健康な女性でも膣内や皮膚、口腔内に存在している常在菌です。
健康状態で発症することはありませんが、風邪やストレスなどによって免疫力が低下した際に増殖して発症します。
膣カンジダになるとベトベトやポロポロとした特有のおりものが見られます。
尋常じゃない痒みが現れ、灼熱感を感じたり、膣周囲の皮膚が発赤するなどの強い症状を呈するので、自覚しやすいです。
膣トリコモナス症
トリコモナスという原虫が膣内に寄生、繁殖することによって発症します。
悪臭で泡状のおりものや黄緑色のおりものが見られ、灼熱感を感じる強い痒み、膣周囲の皮膚が赤くただれるなどの症状を呈しますが、無症状の人もいます。
SEXでの接触感染が主ですが、下着や濡れたタオル、浴槽やトイレの便座などからも感染することがあります。
不衛生な場所や不衛生な道具を使ったSEXで感染する可能性が高くなるため、道具を使っている人はお手入れをしっかりしましょう。
クラミジア
クラミジア・トラコマティスという病原菌の感染によって発症します。
若年層での発症が多く、そのほとんどが無症状なので、発見が難しいです。
軽い尿道の痒みや痛み、軽い排尿痛いや軽い発熱が主な症状で、進行すると尿道から乳白色の膿が出ることもあります。
クラミジアの感染率は1回のSEXでも30~50%と高く、オーラルセックスによるのどへの感染も広がっています。
淋病
SEXやオーラルセックスによって淋菌に感染することによって発症します。
女性の主な感染部位は子宮頸管です。感染するとおりものの量が増えたり、子宮の入り口に膿のような分泌物が出るなどの症状を訴える人もいますが、多くの場合が自覚症状がありません。
また、クラミジア同様にのどへの感染もみられます。
男性の場合はするどい排尿痛や尿道から粘り気のある白色または黄色い膿が排出されるなどの強い自覚症状を呈しますが、女性の場合は自覚症状があまりみられず、進行して発覚する場合があります。
性病によってさらに引き起こす病気
性感染症に罹ってしまって困るのは、デリケートゾーンの臭いや痒みなどの自覚症状だけではありません。
男性にも女性にも大きく関係することです。
それは妊娠について!
女性が性病に罹ってしまったことに気がつかず放置していると、炎症が卵巣や卵管、骨盤内にまで及ぶことによって不妊症や子宮外妊娠の原因となります。
男性の場合も同様です。炎症が尿道から精巣上体にまで広がると精巣上体炎を発症するリスクがあります。
精巣上体炎になると、局所(睾丸)が腫れあがって歩行に支障をきたすほどの強い痛みが現れたり、発熱を伴うこともあります。
最悪の場合は男性側の不妊の原因となる無精子症を生じることもあります。
また、保菌者であることに気づかず妊娠することで赤ちゃんへの感染の可能性もあります。
例えば、クラミジアが赤ちゃんへ与える影響は結膜炎や肺炎などがあります。
将来生まれてくる罪のない子どもに影響を与えないためにも、症状や自覚がある場合は受診をオススメします。
結婚前にブライダルチェックをすることもとても大切なことです。
デリケートゾーンの臭い対策
ここからは今すぐできるデリケートゾーンの臭い対策についてご紹介します。
下着は通気性の良いものを選ぶ
デリケートゾーンは非常に蒸れやすくなっているので、通気性や吸水性の良い素材で出来ているものが好ましいです。
ポリエステルなどの化学繊維は通気性が悪く摩擦も大きいため、お肌への負担にも…。
また、着圧や補正下着なども蒸れの原因になるので注意!
ナプキンやおりものシートはこまめに取り替える
ついつい長時間同じものを使用していませんか?
とくに生理が終わりかけの時は替えるのを忘れがちになりますが、これが臭いの原因になります。
ナプキンやおりものシートは吸水性には優れていますが、蒸れやすいのも事実。長時間の使用は雑菌の温床になってしまいます。こまめに交換してデリケートゾーンを清潔に保ちましょう。
また、最近では吸水性や通気性に優れた商品が次々と出ています。ナプキンの蒸れは臭いだけでなく、かぶれの原因にもなるので、お肌に優しいものを選んでください。
洗いすぎない
過度な洗浄は逆に膣内の状態を悪化させる原因です。
本来、膣内は酸性に保たれています。そうすることで膣内の常在菌が活発に働いて外からの菌類の侵入を防いでいるからです。
そこへ洗浄力の強いソープを使うことで膣内の酸性度が狂ってしまい、常在菌の働きの妨げになってしまいます。
また、強く擦ったり膣の奥までしっかり洗ってしまうと、摩擦によるダメージだけでなく膣内の善玉菌まで洗い流してしまって、膣内の自浄作用を弱めてしまいます。
洗う際にはデリケートゾーン専用の刺激の低い石鹸を使って優しく洗ってあげましょう。
ストレスを解消する
ストレスが強くかかると体の中で活性酵素が活発に働き、体臭がキツくなります。
これはデリケートゾーンだけでなく、皮膚から発せられるガスによるものなので、体全体の臭いがキツくなってしまいます。
ストレス対策の基本は睡眠にあります。良質な睡眠によって脳はストレスの刺激から回復します。
ストレス解消方法はそれぞれですが、まずは睡眠状態から見直してみて下さい。
臭いがキツくなる食べ物を控える
肉類や油の多い食べ物は体臭をキツくする原因になります。
これもストレスと同様にデリケートゾーンだけでなく、体臭のもとになるので注意が必要です。
また、膣内環境は腸内環境と関係があるので、腸内環境を整えることも大切です。
乳酸菌やビフィズス菌は腸内に元より存在する善玉菌なので、直接食べることで数を増やします。
食物繊維やオリゴ糖は腸内細菌のエサになり、ビフィズス菌の増殖を助けます。
それでも良くならない時には
日常生活で気をつけても改善されない、もしくは病気の症状に当てはまったり心当たりがある場合は、病院へ受診しましょう。
年齢が若い人は行くのに少し抵抗を感じてしまうかもしれませんが、産婦人科は妊娠出産のためだけにあるわけではありません。
正しい処置をして早期改善をすることで、臭いだけでなく不妊症などの後遺症からも身を守りましょう。
まとめ
マン臭は十人十色。
個人差もあるし体調や生理周期で状態は変化します。
全くの無臭はあり得ません。
一つの指標は「ヨーグルトのような甘酸っぱいにおい」であること。なので安心してセックスライフを楽しんでください。