
白川郷のゆったりデートプラン!合掌造り・見所・撮影スポット・おすすめグルメ
更新日: 2023年02月16日
岐阜県にある「白川郷」を知っていますか?岐阜県と富山県の県境にある白川郷。今でも大小100棟ほどの合掌造りの建物が残っており、人々が生活を営んでいます。
外から見た建物の形が、手を合わせて合掌しているように見えることから、「合掌造り」と呼ばれるようになりました。
地域の人の保存活動が認められ、1995年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
この記事では、白川郷が舞台となった「ひぐらしのなく頃に」の大ファンである私と彼の、おすすめデートプランをご紹介します。
白川郷とは?
どんな場所?
白川郷のデートプランをご紹介する前に、白川郷とはどんな場所なのかをご紹介したいと思います。
白川郷があるのは、岐阜県と富山県の県境、白川村という村で、人口は1600人ほど。そんな白川村の「荻町(おぎまち)地区」には、大小100棟ほどの合掌造りの建物が残り、今でも村民が暮らしています。
1995年にユネスコの世界遺産に登録されたり、アニメの舞台となったことで、国外からの観光客も多く訪れます。
白川郷のとりくみ
白川郷には「売らない 貸さない 壊さない」の三原則があります。
この三原則に基づき、景観の保存活動を行っています。
大正時代には300棟ほどあった合掌造りの建物は、人口の減少により、昭和中期には190棟ほどに減ってしまいました。
危機感を覚えた村民は、協力し合って建物の保存活動を行いました。
その活動が認められ、世界遺産に登録されたのです。
白川郷には「結」の心というものがあり、村民が協力し合っていく、相互扶助のことを指しています。
この心があったからこそ、今の白川郷があるといっても過言ではありません。
絶好の撮影スポット「荻町城跡展望台」
白川郷の街並みを見下ろした写真は、みなさんも見たことがあるかもしれません。
荻町城跡展望台は、絶好の撮影スポットです!
「荻町城」とは、約400年前に室町8代将軍である足利義政の命を受け白川郷に進出した、内ケ島為氏の家臣、山下氏勝の居城でした。
今では堀切や、物見やぐらの跡が残るのみで、観光客は撮影に夢中になって見過ごすことが多い場所です。
集落の説明が書いてある看板などもあるので、白川郷の歴史を知るためにもぜひ見学してみてください。
集落から歩いていくこともできますが、行きは急な上り坂です。
集落から片道200円で行けるシャトルバスが運行されているので、行きはバスに乗ることをおすすめします。
帰りは下り坂になっていて、白川郷が舞台になったゲーム「ひぐらしのなく頃に」の登場人物の家があるので、お好きな方は歩いて下ることをおすすめします。歩くと20分ほどで、集落に出られますよ。
村の中はとてもおだやかな時間が流れています。
大切な恋人と一緒に、村の中を歩くととても気分転換になりますよ。
私が行ったときは雨が降っていました…。
合掌造りの見学をするならココ
白川郷の合掌造り
江戸時代中期、白川郷では養蚕業が盛んになりました。
茅葺屋根といえば、みなさんが思い浮かぶのは全国で一般的な「寄棟茅葺屋根」でしょう。
白川郷も、最初は寄棟茅葺屋根が主流でした。
しかし、養蚕業が盛んになり、作業のスペースをつくるために、屋根裏が利用できる合掌造りへ変わっていったといわれています。
合掌造りの茅葺屋根は、30年から50年ほどの耐久性があるといわれていますが、葺き替えには数百人もの力が必要です。
現在も残っている「結」のこころは、こんな背景があって出来上がりました。
そしてその心が残っているからこそ、現在も綺麗な合掌造りを残すことができています。
今も人が住んでいる!「和田家」
合掌造りについてご紹介しましたが、実際に見てみないと分かりませんよね!
最初におススメしたいのは「和田家」です。
和田家は、荻町地区でも最大規模の合掌造りで、今でも人が暮らしています。
そのため、1階と2階のみ見学することができます。
和田家は国の指定文化財とされており、和田家の歴史や合掌造りについて知ることができます。
館内に案内人がいらっしゃるので、白川郷の歴史を深く知ることができますよ!
建物の中には囲炉裏があって、周りでくつろぐこともできます。
恋人とタイムスリップしたような時間を過ごせます。
先ほどご紹介した、展望台へのシャトルバスは和田家の前から出発します。
和田家を見学してからシャトルバスで展望台に向かうのがおすすめですよ。
入館料は大人が一人300円です。
展示品がたくさん!「長瀬家」
5階建ての大きな建物が、「長瀬家」です。
約11mの一本柱が、屋根の高いところから下までを貫いています。
長瀬家では、初代から3代目までが加賀藩藩主に仕える医者でした。
そのため、家の中では医療器具を見ることができます。
3階と4階には、農業で使う道具や、養蚕で使う道具が展示されていて、自由に見ることができます。
12月から3月の冬の時期には、囲炉裏でお茶を飲むことができますよ。
恋人と歩き疲れた足を休めるのにおすすめです。
長瀬家は、平成13年に総勢500人もの力によって、屋根の葺き替えを行いました。
その映像をテレビで見ることもできます。
今でもボランティアを募って屋根の葺き替えを行うイベントがあります。
映像を見て興味を持ったら、恋人と一緒に参加するのはいかがでしょうか?
入館料は大人一人300円ですが、それ以上の見ごたえがありますよ!
白川郷の産業を知る「神田家」
長瀬家の目の前にあるのが「神田家」です。
神田家は、和田家から分家し、この場所に家を建てました。
この場所には、白川八幡神社の社領(神田)があったことから、苗字を和田から神田へ変えました。
神田家は4階建ての建物です。
1階は「おえ」と呼ばれ、住民の憩いの場でした。
今でも囲炉裏があり、一年中火が灯されています。
中2階は、独身の男兄弟や使用人の使う場所です。
かつて白川郷では、長男に家督を継がせ、独身の兄弟はそのお手伝いをすることになっていました。
中2階には囲炉裏の火を見る「火見窓」がついており、いつでも火の確認ができるようになっています。
合掌造りは木造なので、火に弱いです。
そのため、いつでも見守ることができるように、独身の長男や使用人が使うこの場所に火見窓がついています。
2階と3階は、養蚕に使われていました。
養蚕業が行われていた時代に使われていた道具を見ることができます。
入館料は大人一人300円になっています。
毎年お祭りが開催される「白川八幡神社」
ゲーム「ひぐらしのなく頃に」のファンなら、誰しもが見たことのある、そして行きたいと思う場所ではないでしょうか。
境内には、ひぐらしのなく頃に関連の絵馬がたくさん飾ってあります。
作品の中で行われる「綿流しのお祭り」の舞台です。
私も彼もひぐらしの大ファンなので、絵馬を見て大興奮でした。
ひぐらしファンでなくても、もちろん楽しむことができますよ!
御朱印は神社の隣にある、「どぶろくの館」でもらうことができます。
御朱印集めをしている人は忘れずに!
彼氏との今後の幸せな生活をお願いしてみてはいかがでしょうか?
私ももちろん、彼と今後も一緒に居られるようにお願いしてきましたよ!
天下の奇祭「どぶろく祭り」について
先ほどご紹介した白川八幡神社ですが、毎年10月に「どぶろく祭り」が行われることでも有名です。
白川郷は山に囲まれた土地なので、昔の楽しみはお酒を飲むこと!
粟やひえなど雑穀で作ったのが「どぶろく」でした。
どぶろく祭りは、白川村の神社、「白川八幡神社」「鳩谷八幡神社」「飯島八幡神社」で、日替わりで行われます。
どぶろく祭りでは、神社の境内で盃を購入し、お祭りの最中に境内で配られるどぶろくを飲むことができます。
このどぶろくは、つぎ手さんが盃を持っている人に注いでくれます。
無くなってもつぎ手さんがまた注いでくれるので、無くなっても大丈夫!
でも清酒よりもアルコール度数が高いので、飲みすぎると立てなくなってしまうかも…。
そしてこのどぶろくはお祭り用に特別に許可されたものなので、神社の境内でしか飲むことはできません。
白川八幡神社は集落の中にありますが、鳩谷八幡宮、飯島八幡宮は集落から少し離れたところにあります。
デートで行く際には、お酒の飲みすぎに注意することと、お祭りが行われる神社の場所に注意してくださいね。
白川郷おすすめグルメはこれだ!
食べ歩きには「飛騨牛の串焼き」
岐阜に来て絶対に食べたいのが飛騨牛ですね。
でもお店で食べると結構高いんです。
そんなときにおすすめなのが、手軽に食べられる飛騨牛の串焼きです。
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集落内には、たくさんの飲食店、特に食べ歩きできる商品を売るお店がたくさんあります。
綺麗な景色を眺めながら食べるのもよし、合掌造りの建物の縁側に座って食べるのもよしです。
雨だったので、私と彼は景色を眺めながら、合掌造りの縁側に座って食べました。
まるで老後の生活みたい…。
どんな味?「どぶろくジェラート」
どぶろく祭りには行けなかったけど、どぶろくを飲みたい。
でもどんな味が分からないし、酔うのも嫌だし…。
そんな方におすすめなのが、どぶろくジェラートです。
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和田家の目の前にある「与ぜ」と、神田家近くの「今藤商店」で食べることができます。
どぶろくを飲んだことがないのでなんとも言えませんが、どちらのお店とも後味がお酒、でも甘くて思ったよりさっぱりです。アルコールは飛ばしてあるので、ドライブデートをしているカップルにもおすすめですよ。
白川郷の郷土料理を食べるなら「いろり」
せっかく白川郷に来たら、その土地のものを食べたいですよね。
「いろり」では、白川郷の郷土料理を楽しめますよ!
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飛騨牛の鉄板焼き、朴葉味噌焼き、白川郷特産の固いお豆腐など、地産地消とスローフードを心がけた、体にも優しい食事がたくさんです。
食べ歩きに夢中になってしまい、おなかがすかなかったので山菜そばを頼んだのですが、あんなに山菜が乗ったお蕎麦を初めて食べました!
すべてこの付近でとれたものだということでびっくりしました。
旅行で体重が増えるのが気になる女性でもおすすめですよ。
白川郷でゆったりとしたデートを
白川郷のゆったりデートプランをご紹介しました。
白川郷は、春には桜が、夏には青々とした緑が、秋には紅葉が、冬には雪とライトアップが見られます。
ひぐらしファンはもちろん、毎日の仕事で疲れがとれない、なんて方にもおすすめです。
白川郷にはゆったりとした時間が流れています。
大切な人と一緒に、白川郷で地元の方のやさしさに触れ、おいしいものを食べて、綺麗な空気を吸って、そんな素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?