
行船公園のデート前に!動物園・釣り堀の楽しみ方や紅葉の見ごろをチェック
更新日: 2023年02月16日
あれだけの猛暑も、喉元過ぎれば何とやら。秋がすぐそこに迫っています。秋の行楽といえば紅葉ウォッチングだけど、遠出をする時間がない。
あるいは、空き時間でちょっとだけ行楽気分を味わいたい。
今回そんな皆さんにおすすめしたいのが、東京都江戸川区にある「行船公園」です。
- 今年の秋は紅葉狩りがしたい
- 和風な感じが好き
- 動物好き
- 二人揃って釣りが好き
- 東京都江戸川区周辺、もしくは東西線沿線在住
ひとつでも当てはまったら、以下を要チェックですよ。
行船公園の概要
江戸川区はそもそも、面積に対する公園の割合が23区1位を誇るのですが、行船公園は「葛西臨海公園」と共にそれを象徴する公園の一つです。
今から80年以上前に、地元の議員さんから寄付され、公園として区が管理するようになって以来、1983年には動物園、1989年には日本庭園が併設され、長年愛されています。
園内は、
・普通の公園と同じ、滑り台、噴水、花見広場などのある南西エリア
・無料でヘラブナ釣りが楽しめる西エリア
・無料で入れる、南東の自然動物園エリア
・日本庭園のある、北東の平成庭園エリア
の四つに分かれており、決して大規模ではありませんが充実しています。
この4エリアのどこへ行っても様々な樹木があり、四季を通じて咲く花を楽しむことができるのです。
春…サクラ、ツツジ、フジなど
春~夏…ハナショウブ、スイレン、アジサイ
夏~秋…サルスベリ
晩秋…ツツジ
こちらが一番大きな南側の入口。入口は東西南北いくつもあり、どこからでも入場可。
北側入口の近くには「小さなお菓子屋さん」という個人経営のスイーツショップもあり、ここでテイクアウトしていくのもいいかも。
園内の紅葉の様子
実際に見に行ってみた
すごいですねこの鮮やかな朱色!
園内どこに行ってもモミジとツツジで真っ赤っ赤ですよ!
しかも一部はこんな日本庭園の佇まいなので、緑や茶色とのコントラストでますます色が映えます。
北東部の「平成庭園」を、ちょっと高台から映したところ。
池にはもちろん鯉がたくさん泳いでいます。
ちなみに右に見える渋い数寄屋造りの庵(いおり)。
こちらは源心庵(げんしんあん)といいまして、外見だけでなく内装も純和風の装い。
事前に申し込みをすれば、誰でも多目的スペースとして借りられます。
6~10畳まで5種類の部屋があり、レンタル料金は1000~2000円/3時間という安さ。
茶道や華道、句会や呉服に身を包んでの撮影会など、様々な用途で利用できます。
縁側の月見台から眺める池と庭園は、想像するだけで優雅ですよね。
気になる見ごろは
モミジの見ごろは、例年11月半ば~12月頭付近です。
これがなかなか、ネットで検索しても情報が出てこない…
公式ページの「花だより」か、もしくは各個人様のブログを巡って、タイミングを計るのもいいかも知れません。
紅葉とは関係ありませんが、例年秋に咲くはずのその名も「ジュウガツザクラ」が、去年は天候不良のせいか12月に開花したのだとか。
自然の成り行きによって、そんなにも差が出る時もあるんですね。
ちなみに今回の写真は、2017年11月26日に撮影したもので、確かその半月後には、もうほとんど散ってしまっていたように記憶しています。
散り際の赤い絨毯もそれはそれで美しいものなので、その時期に当たったならラッキーです。
動物好きなら自然動物園
二つある入口のどちらもうっかり通り過ぎてしまいそうな、併設の自然動物園。
その歴史は実に35年を誇ります。(某夢の国と同じです)
入場自由の無料施設だし、大きなペットコーナーくらいのものかな、なんて思うことなかれ。
これがなかなかどうして、充実しているのです。
鳥類や爬虫類、またペンギン、オタリア、プレーリードッグ、カミツキガメにアリクイにワラビーと、なかなか見ることのできない動物がひしめいている上に、普通の動物園よりもかなり近くまで寄れるのが特徴です。
ペンギン君もご覧の通りの近さ加減。
そして小規模といっても、動物園の醍醐味ともいえる
「どこ~?」
「いない…」
「いたー!」
なんてやりとりができるくらいの、空間のゆとりはありますよ。
目玉は何といってもレッサーパンダ。
実際にご覧になって頂きたくて写真を撮りませんでしたが、ヨタヨタ歩くその姿は、ずっと見ていても飽きません。
筆者が訪れたのは午後二時過ぎで、ちょうどごはんタイム。
ご自身もレッサーパンダのような可愛くて小柄な女性飼育員の、さらに半分くらいの背丈で、後をちょこちょこついていくのがもう…
現在飼育されているのはオスのブナとメスのユウユウ(18歳)
しかし、筆者が見たのは果たしてどちらだったのか?
さっぱり区別はつきませんでした。
その他、時間によってはウサギやヤギに触れ合える一角も併設されており、見るより触って愛でる派のカップルは要チェックです。
基本的にどの子も人懐っこい印象でしたが、小動物は急に抱っこされるとストレスを感じる場合があるので、優しく抱えてあげて下さいね。
釣り堀は夜釣りもOK
西側には、ヘラブナが放されている釣り堀があります。
こちらも餌と釣り竿(リール不可)を持参すれば、無料で自由に利用できます。
ただしあくまで釣りを楽しむ目的での利用に限るので、釣ったお魚はキャッチアンドリリース、つまり持ち帰れない点に注意して下さい。
ちょうど具合のいいことに、公園を出て街道を北に5~6分歩くと「キャスティング」という釣具店があるので、道具はここで揃えることもできます。
24時間開放の公園敷地内ということで、その気になれば夜釣りを楽しむこともできるのだとか。
その他、釣り自体の細かいお約束やコツは、東京都内の釣り場をまとめたサイトなどで
チェックするとよいでしょう。
行船公園のここがちょっとデメリット
北葛西の町のど真ん中にいきなりあるので、周りは普通の町並み。
近隣に大きなプレイスポットはないに等しいので、ここだけで一日丸々つぶそうと思ったら、何か特別な目的(動植物の写生会や、源心庵でのお稽古のついでなど)がない限り厳しそう。
飲食物は基本持込みだと思って間違いないので、お弁当や軽食などをお忘れなく。
「今日あんまり時間ないんだけど、ちょっとでいいから会いたいね」
「ディナーまでの空き時間を有効に使いたいね」
といった、「サクっとプチデート」にぴったりの場所といえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
巨大テーマパークもいいけれど、毎回毎回一日中遊び倒すのは、お財布の中身も心配ですし、何よりちょっと疲れちゃいますよね。
行船公園はアトラクションも何もない、街中の公園ですが、のんびりした時間を過ごせます。
もちろん長蛇の列で○時間待ち、なんてこともありません。
筆者も疲れた時は、誰もいない休憩所で庭園を見下ろしたり、動物に癒されに訪れるくらいです。
近隣ですと汐留の浜離宮や幕張の海浜公園も紅葉が綺麗なのですが、手軽さではこちらも全く引けをとっていません。
それでも週末は結構な賑わいなので、喧騒を離れてゆっくり回りたいという場合は、月曜(動物園の休園日)以外の平日が狙い目です。
「お金がない」「時間がない」「目的もない」「でも癒されたい」とお困りの方は、この秋、訪れてみては?
行船公園
東京都江戸川区北葛西3丁目2番1号
アクセス
電車:東京メトロ東西線「西葛西駅」徒歩15分
バス:都営バス 新小21 新小岩駅行「宇喜田」または「北葛西2丁目」下車
駐車場
北側に有料駐車場 1時間200円
電話
03-3680-0777(行船公園)
03-3675-6442(源心庵)
営業時間
24時間開放(行船公園)
午前9時30分~午後4時30分(自然動物園、季節によって違いあり)
午前9時~午後9時(源心庵)
定休日
無休(行船公園)
毎週月曜日、年末年始(自然動物園)
12月28日~1月4日(源心庵)
URL
https://www.edogawa-kankyozaidan.jp/zoo/(行船公園、自然動物園)
https://www.edogawa-kankyozaidan.jp/zoo/gyousen/genshinan/(源心庵)